生々しくも悲しい、チャンピオンの転落の実話
6月3日よりリリース&レンタル開始された映画・「レーサー/光と影」の見ごたえが十分のためご紹介。
なんと自転車レースの聖地・フランスでは、プレミア上映の映画祭で6名が気絶するという異常事態まで引き起こした本作。
実は1999年から2005年までの7年間、ツール・ド・フランスの優勝者リストから名前が抜け落ちているのをご存知でしょうか。
2014年カナダで公開され論争を巻き起こした実話に基づく本映画は、女子レーサー、ジュヌヴィエーヴ・ジャンソンのレーサーとしての半生を綴った物語です。
カナダ本国の大会ばかりでなく、世界大会まで制した栄光の日々は、ドーピングとともにあったという衝撃の内容。
彼女の苦悩やスリリングに作り込まれたレースシーン、コーチとの禁断の関係や環境の変化など、厳しいスポーツ界で生き抜くために手を出してしまった「闇」との戦いが描かれています。
さらに本作は実在するロケーションを使用、スタントなしの役者たちのロードレースシーンも見どころ満載です。
大自然や立ちはだかる壁のような急斜面など、景観の美しさも魅力。
冒頭からいきなりスリリングな展開になり、物語に引き込まれる100分間。お時間のある時にぜひ。
▼あらすじ
ロードレーサーのジュリーは、ワールドカップ優勝を目標に、コーチのJPと共に過酷な練習に励んでいた。
すぐさま頭角を現し数々の大会で好成績を収めたジュリーは、着実にロードレース界でその名を轟かせていく。
しかしその裏では、JPの指示のもと、ドーピング行為を繰り返し、測定結果をもみ消し続けていた。