ボーダーライン
▼あらすじ
アメリカとメキシコの国境で巻き起こる麻薬戦争の闇を衝撃的かつリアルに描いたアクション。
メキシコ麻薬カルテルを撲滅すべく召集された女性FBI捜査官が、暴力や死と日常が隣り合わせの現実を目の当たりにする姿を映す。
▼傑出したリアリティ
メキシコの麻薬組織との戦争をFBIや地元警察の視点で描き出すサスペンスアクション。
物語全体はフィクションでありながら、起こっている事は今まさにメキシコで現実に直面している社会問題。こういった緊迫感ある映画には登場人物のリアリティや音楽による緊迫感の演出、一瞬で見ている人を恐怖に陥れ物語の世界へ引き込む展開が不可欠ですが、すべてが傑出したデキ。一言一言のセリフ回しからモブキャラに至るすべての登場人物まで、こういった社会から離れた平和な世界に生きていてもありえそうな現実を容易に想像出来てしまうのが凄い。無駄なシーンも一切なく、もう1時間くらい見ていたくなる。2015年の映画なので最新の映像技術も必見です。
おすすめ度 ★★★★★
ゴーンガール
▼あらすじ
「ソーシャル・ネットワーク」の鬼才・デヴィッドフィンチャー監督作品。結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が、警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くスリラー。アメリカの女性作家ギリアン・フリンのベストセラーをベースに、理想の夫婦が抱える秘密を暴く。
▼超おすすめ
夫婦愛がテーマだと思って見るのを敬遠してたんですが、劇場で見なかったことを後悔。
理想の夫婦うんぬんの話はもはやこの映画ではそれほど重要なメッセージではないと思います。
スリラー映画ですがそこまで怖いことはなく、どちらかというとブラックユーモアというかコメディにも近いような感じ。
クスっと笑えるシーンが数多くあります。
中盤以降は驚きの連続。テンポも良くてエンドロールを迎えるのが悲しくなるほど面白い。
おすすめ度 ★★★★★
セブン
▼あらすじ
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンス。
▼次々と死んでいく人達。犯人は…
ブラット・ピット、モーガン・フリーマンなど出演陣が豪華ですが、それに頼らず非常に完成度の高い脚本で最後まで手汗かきっぱなし。
狂気の犯人、深まる謎、衝撃的なラスト。まさにサスペンス・ミステリーの完成系映画。
おすすめ度 ★★★★★
インセプション
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。
そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。
▼映像表現がすばらしい!
クリストファー・ノーラン監督の知名度が一気に上がった作品ですね。アクションシーンではCGをあまり使っていないようで、撮影方法なども話題になっていました。サスペンス要素の強い名作アクション映画。
おすすめ度 ★★★★★
悪の法則
▼あらすじ
メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて新ビジネスに着手する。
▼好みは分かれる?
超豪華出演陣で話題をさらったスリラー映画。結構好みがわかれる映画のようですが、本物の悪の怖さが存分に味わえる作品。
あまりに突拍子もなく、簡単に殺され、俗っぽいシーンも多い。それが妙にリアル。残虐な映画ですが、残虐シーン自体はほとんどなく、心を深くエグってくる感じ。
より強いものが勝つという自然界の法則と、自分の「選択」の結果を受け入れるしかない非情な運命。強烈なメッセージ性と哲学を感じる映画。
説明が少ないのでつまらないと感じる人も結構多いようです。アクションはほぼなし。
おすすめ度 ★★★★☆
ミスティック・リバー
▼あらすじ
ジミー、デイブ、ショーンの3人の少年たちが路上で遊んでいると、警官を装った誘拐犯が現れデイブだけを連れ去り、監禁し陵辱する。
それから25年後、ジミー(ショーン・ペン)の愛娘が殺害され、刑事となっショーン(ケヴィン・ベーコン)が捜査にあたり……。
▼映画史に残る名作
「アメリカン・スナイパー」のクリント・イーストウッド監督。今もなお多くのファンを持つ名作映画です。
主演の3人の演技が素晴らしい。感動映画とはまた違って、全編鬱々とした雰囲気で、骨太なストーリーを楽しむという感じ。
おすすめ度 ★★★★☆
ザ・ビーチ
▼あらすじ
レオナルド・ディカプリオ主演のミステリアス・アドベンチャー。自由を求めて未開の地へ冒険する主人公を通し、現実感を喪失した現代のリアルな若者像を浮き彫りにしてゆく。監督に「トレインスポッティング」のダニー・ボイル。
▼未知のものに対する好奇心
開始直後にもう、「この映画は違う!」とワクワクさせられてしまうディカプリオの語りと、刺激的な国・タイの映像。
ストーリーはホテルの隣人から、伝説の島の話を聞いたことでスタートします。この島は現在では有名な観光スポットみたいですね。
みんな他人と違う事がしたいのに、結局同じ。だけどそれを抜け出すには結構な勇気も必要で、後戻り出来ない危うさもある、そんなメッセージが込められた映画。音楽もめちゃめちゃいいです。
おすすめ度 ★★★★☆
ノーカントリー
▼あらすじ
1980年代のテキサスを舞台に、麻薬密売に絡んだ大金を手にした男が非情な殺し屋に追われるサスペンス。
▼ハビエル・バルデムが怖すぎる!
家族思いの男がひょんな事から殺し屋に追われる所から物語が始まります。殺し屋役のハビエル・バルデムが怖すぎて、完全に会話の通じないサイコパス役がハマっています。武器もピストルじゃなくて空気銃みたいなやつなんですよね。誰も武器だとは思わずにあっさりとやられてしまう。
缶コーヒーのcmでお馴染みトミーリージョーンズも保安官役がいい感じ。逃げる男、追う男、追いつけない男が繰り広げる最初から最後までスリリングな展開は見ものです!
おすすめ度 ★★★★☆
バタフライ・エフェクト
▼あらすじ
幼い頃、ケイリー(エイミー・スマート)のもとを去るとき、エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、「君を迎えに来る」と約束した。だが時は流れ、ケイリーとエヴァンは全く別の道を歩んでいた。
▼タイムスリップ&パラレルワールド
SF好きも楽しめるアクション&サスペンス&恋愛が上手く融合した名作。
ストーリーも非常に練られていますが小難しくなく、誰でも楽しめると思います。非常に評価の高い映画です。
おすすめ度 ★★★★☆
ソウ
▼あらすじ
老朽化したバスルームで目覚めた2人の男、ゴードン(ケアリー・エルウェズ)とアダム(リー・ワネル)。足には鎖、2人の間には自殺死体。部屋にはいくつかアイテムがあり、その中から2人は自分たちがおかれている状況を把握しようとするが……。
▼ご存知サイコスリラー映画
生々しい残虐描写が特徴のご存知サイコスリラー!シリーズを追うごとに強烈にグロくなるので1作目が一番見やすい気がします。
オチも超秀逸で何故かすっきり!絶望的な状況の中で活路を見出していくストーリーはめちゃめちゃ面白いですね。
おすすめ度 ★★★★☆
告白
▼あらすじ
とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」
▼娘を殺したのは…??
邦画サスペンスの名作ですね。湊かなえさん原作小説の映画化作品。誰が犯人なのか気になるストーリー展開と繊細な映像表現、映画全体のトーンも雰囲気を盛り上げてくれます。青春時代の多感な少年少女の魅力が詰まっています。橋本愛さんもめちゃくちゃかわいい。
おすすめ度 ★★★★☆
エクス・マキナ
▼あらすじ
検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマー、ケイレブは多くの社員の中から社長のネイサンの所有する人里離れた別荘に招待される。そこで見たのは、世界で初めてとなる人工知能を搭載した人型ロボットである、エヴァ。ケイレブはエヴァとの交流を通じ、人工知能が本当に人と同じ役割を果たせるのか、その実験を任される。
▼SFがSFじゃなくなる時代
人工知能、ディープランニング、自動運転、空飛ぶ自動車など、様々な技術が進歩し、もはやSF映画の世界が現実に近づいてきている現代。本映画では現実社会のGoogleをモチーフに、ブルーブルック社というIT企業とその社長の新たなる挑戦にスポットを当て、ロボットの女性との交流が描かれます。美しく洗練された映像美はとにかく必見。そして結末は視聴者が予想したものなのか、果たして…後半のスリラータッチの展開もハラハラさせられる良作です。
おすすめ度 ★★★★☆
トランス
▼あらすじ
『トレインスポッティング』の脚本家ジョン・ホッジとボイル監督が再びタッグを組み、ギャングと名画を略奪した競売人が絵画の隠し場所の記憶を失い、ギャングが催眠療法で記憶を復活させようと画策するも予期せぬ事態に陥っていくさまを描く。
▼さすがダニー・ボイル監督!
「スラムドッグミリオネア」「トレインスポッティング」「127時間」のダニー・ボイル監督作品。
何より推理するのが面白い複雑なシナリオもそうですが、音楽と映像表現が素晴らしい監督ですね。
きちんとわかりやすいオチもあるので娯楽として単純に楽しめると思います。
おすすめ度 ★★★☆☆
ドラゴン・タトゥーの女
▼あらすじ
大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。
▼濃厚なサスペンス!
007のダニエル・クレイグ主演ですが、アクション映画ではありません。グイグイ引き込まれる王道・サスペンス映画。
ハードボイルドというか、渋いやりとり、謎解きが続きます。同じシリーズの「ミレニアム」もおすすめ。
おすすめ度 ★★★☆☆
フライトゲーム
▼あらすじ
ニューヨークより146人の乗客乗員が搭乗した、ロンドンへと向かう旅客機。その警備を任されている連邦保安官ビル・マークス(リーアム・ニーソン)のもとに、1億5,000万ドルを指定口座に入金しなければ20分おきに機内の人間を1人ずつ殺害するという異様な犯行予告メールが届く。
▼「96時間」のリーアム・ニーソン独壇場
色々とツッコミどころはありますが最初から緊張感を保ちつつ最後まで見れる良作。
この手の映画のラストは大抵決まってますが、飛行機の中だけという限られた空間で表現できることはすべて出し尽くした感じ。
「フライト・プラン」という似たような映画がありますがそちらより断然おすすめ出来ます。
あまり深く考えずライトに楽しみつつ、「犯人はだれ??」のお楽しみ要素が持続するおすすめ作品。
おすすめ度 ★★★☆☆
シークレットウィンドウ
▼あらすじ
どしゃ降りの雨の中、モート・レイニー(ジョニー・デップ)はモーテルの前に車を横付けにし、異常な興奮状態でドアをけ破った。そこには彼の妻エイミー(マリア・ベロ)がテッド(ティモシー・ハットン)と一緒にいた。
▼ジョニー・デップかっこよすぎ!
奇妙な男につきまとわれ、追い込まれていく主人公をジョニー・デップが好演。彼が一番カッコイイ頃の映画じゃないでしょうか。
ティモシー・ハットンが何とも怖い存在感を放っていて、スリラー映画っぽい緊張感を存分に味わえる作品です。
話も非常にわかりやすいので娯楽としても最適。
おすすめ度 ★★★☆☆
シャッターアイランド
▼あらすじ
精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪(しっそう)事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この孤島の怪しさに気付き始める……。
▼歯ごたえ十分の推理モノ
鬱々とした世界観で非常にダークな映画。気持ち悪い登場人物も多いので苦手な人も多いかも知れません。
精神病院のある孤島の話ですからね。主人公と一緒に推理していきましょう。
ストーリーは難解で、色々と考えを巡らせるのが好きな人は楽しめると思います。
オチ自体は勘のいい人なら早めに気づくかも知れません。
おすすめ度 ★★★☆☆