日夜世間を賑わせるドラッグ問題。
正直「もう放っておいていいのでは…」と思えるほどの報道の過熱ぶりから伺えるように、有名芸能人の逮捕や疑惑のニュースはワイドショーの格好のネタ。
本記事ではそんな禁断のドラッグの世界を題材にした、8の映画をご紹介。どれも普通の映画では見られない独特の映像表現や登場人物の言動が新鮮な映像体験をもたらしてくれるものばかりです。くれぐれも本物には手を出さぬよう!
(本記事は2015年4月の記事に修正を加え改めて配信したものです)
シャングリラ 天国の誘惑、罪の楽園
野外フェスやレイブパーティーなど、フェスシーンの裏側を映し出し、ブラジル映画史上に残る興行成績を残した名作。
マリファナをはじめMDMA、コカイン、GHBなど多種多彩な薬物が登場。薬物の恐さや若者の危うさを映し出したドラマティックな作品です。
レンタルで取り扱う店舗が少ないため、ネット系での視聴がおすすめ。
リオデジャネイロ。麻薬密輸の罪で服役したナンド。出所し、自宅に帰宅した彼が弟の部屋で見たのは大量のドラッグ(MDMA)だった。
彼はベッドに横たわり、4年前のオランダの出来事を思い出す。
フランキー・ワイルドの素晴らしき世界
天才的なテクニックとおかしな言動でクラブシーンをリードする架空のDJフランキー・ワイルドに迫るドキュメンタリータッチのフィクション映画。
ある日アーティストの命である聴力を失ってしまった事をきっかけに、再起を図る心温まるムービーです。
本物のDJをインタビューに起用するなど、リアリティーを出す事にもこだわった作品。
イビサのクラブ・シーンを熱狂させるカリスマDJフランキー・ワイルド(ポール・ケイ)は、DJの命である聴力を失う。失意の日々を送っていた彼は読唇術の女性教師ペネロペ(ベアトリス・バタルダ)と出会い、再生への道を歩み出す。ある夜、耳が聞こえなくても振動で音を感じることに気づいた彼は、DJ再起を決意する。
トレインスポッティング
現在、続編の企画も進行中の伝説的青春映画。知らない方はいないでしょう。
とにかくハチャメチャな薬中の友人たちとの日常がスタイリッシュかつポップに描かれています。
ドラッグ中毒のマーク(ユアン・マクレガー)と悪友たちは常にハイ状態か、あるいはドラッグを手に入れるため盗みに精を出していた。ある日、マークはこのままではいけないと更生するためにロンドンに行き職に就く。
ヒューマン・トラフィック
トレインスポッティングと同じくイギリスの若者の週末のドラッグ&夜遊びを描いた青春映画。「何もないぼくらが、何にでもなれる時間」のキャッチコピーが印象的。残念な登場人物たちに笑える、映像表現も独特な作品です。
ジーンズ・ショップで働くナイーブな青年ジップの悩みは尽きない。元恋人は彼の店に現われ、いまの彼を見せびらかし、娼婦をしている母親は家に男を連れ込んでくる。さらに、自分はドラッグのやり過ぎでインポになってしまったみたいだ……。
プロジェクトX
人気映画「ハングオーバーシリーズ」のトッド・フィリップス監督が製作に参加したパーティームービー。
ハングオーバーが生ぬるく感じるほどの突き抜けた馬鹿騒ぎ&乱れっぷりが楽しめるPOV(主観)形式のライブ感溢れる作品です。
トーマス、コスタ、JBのイケてない3人の高校生たちは、トーマスの両親が不在の日を狙って誕生日のパーティーを開くことを計画する。パーティーの宣伝を大々的に始める彼らだが、噂が噂を呼び、想定外の人数が集まってしまう。会場の乱痴気騒ぎが次第にとんでもない方向へ発展し…。
レクイエム・フォー・ドリーム
様々な登場人物がドラッグにより転落していく様を描いたダークな名作映画。日常と非日常の狭間で揺れ動く人間たちの心理がうまく描かれています。
コニー・アイランドの寂れた海岸。古いアパートに住む孤独な未亡人サラは、ある日、大好きなTVのクイズ番組から出演依頼の電話を受け、ダイエットを決意する。一方その一人息子ハリーと恋人マリオンのもとに、友人のタイロンが麻薬密売の話を持ちかける。一時はそれぞれに人生がうまく回り始めたかに思えたのだが……。
バスケットボール・ダイアリーズ
今年遂にグラミー賞を受賞したレオナルド・ディカプリオの若き日の名作。
問題児達のあやうい心理状態と生々しい描写が話題を呼び、公開禁止になった国も。
スモーキング・ハイ
極上のマリファナをめぐる登場人物たちの珍道中を描いた、アクション要素アリの肩肘張らずに楽しめるコメディ映画。
ジェームス・ブランコの演技力もかなりのもの。
2人のマリファナ中毒男が、ひょんなことから殺人事件の犯人に追われるハメになり、終始ハイになったまま決死の逃避行を繰り広げるさまを描いたアクション・コメディ。
ギャスパー・ノエ監督のエンター・ザ・ボイドも、色彩鮮やかでオススメ。まだ見たことのない作品、ありました?