まだ新型コロナウィルス(COVID-19)に十分に気を付けて生活しなければならないものの、密を避けての注意深い行動を続けながら、徐々に外出にも目を向ける方たちも多くいらっしゃいます。
また2022年1月以降はGo Toキャンペーンも再開する可能性があり、経済的に旅行しやすくなるのも事実です。
そこで本記事では、訪れてみたい日本の著名な建築物をご紹介します。観光地だけでなくホテルも掲載しているので、建築について勉強中の方や久しぶりの旅の目的地を探している方まで、なかなか行けないせっかくの旅行をお考えの際、ぜひご参考にしてみてください。
日本の名だたる建築物・観光スポット
ベネッセアートサイト直島(香川県・直島ほか)
画像素材:PIXTA
建築やアートを楽しめる場所として、日本国内の筆頭株といえるのが瀬戸内海の直島、豊島、犬島全体をアートプロジェクトとして利用している「ベネッセアートサイト直島」。
海外からも多くの観光客が訪れる直島では、島内に様々なアーティストが手掛けた作品や建築物が点在しています。なかでも世界的建築家・安藤忠雄氏が手掛けた「地中美術館」はウォルター・デ・マリアによる「タイム/タイムレス/ノー・タイム」やジェームズ・タレルによる「オープン・フィールド」、クロード・モネの「睡蓮」などを空間全体と自然光によって鑑賞できるように設計されています。
出典:https://benesse-artsite.jp/
普段美術館に行かない人でも楽しめるのが魅力のひとつです。
出典:https://benesse-artsite.jp/
島内に点在するスポットへは、レンタサイクルや、フェリーでレンタカー・自家用車などを持ち込み見て周ります。タクシーがなく徒歩での移動は大変なので、観光の際は注意が必要です。
出典:https://benesse-artsite.jp/
地中美術館
休館日: 月曜日
※ ただし、祝日の場合開館、翌日休館
鑑賞料金: 2,100円 ※15歳以下無料
SEA BiRDS CAFE(シーバーズカフェ)(茨木県・日立市)
画像素材:PIXTA
日立市出身の世界的建築家、妹島和世氏がデザインを監修した日立駅直結のカフェレストラン。
2012年にはグッドデザイン賞を受賞、2014年には鉄道の国際デザインコンペティションで最優秀賞を受賞しており、太平洋を眺めながらパンケーキなどのランチメニューからディナーまで楽しめるスポットです。
SEA BiRDS CAFE
住所:〒317-0074城県日立市旭町1-3-20
営業時間:7:00~22:00
「SEA BiRDS CAFE(シーバーズカフェ)」公式サイト
加賀片山津温泉 総湯(石川県・加賀市)
出典:https://sou-yu.net/
東京都葛西臨海水族園、東京国立博物館法隆寺宝物館、ニューヨーク近代美術館などを設計してきた日本建築界の巨匠・谷口吉生氏が地域活性化の為に設計した日帰り温泉施設です。
総湯とはいわゆる「銭湯」のことで、地域の人たちが集まって気軽に温泉に浸かれる場所であることを指します。
金沢を代表する観光スポットである加賀温泉郷の中では、比較的観光客の少ない片山津温泉のため、混雑しすぎないのも良いところではないでしょうか。
出典:https://sou-yu.net/
住所:〒922-0412石川県加賀市片山津温泉乙65番地2
料金:大人 460円
仏生山温泉(香川県・高松市)
出典:https://busshozan.com/
2005年の開業以来、その泉質の良さと洗練された空間が、地元の人のみならず全国的に評判を集めた人気の日帰り温泉施設です。
出典:https://setouchifinder.com/
開放感のある露天風呂は内風呂と壁を隔てず繋がり、星空や青空の美しさを楽しむことができます。
住所:〒761-8079 川県高松市仏生山町乙114-5
料金:700円(大人)
三徳山三佛寺 投入堂(鳥取県・東伯郡)
画像素材:PIXTA
11世紀に建設された天台宗の仏教寺院です。
飛鳥時代から奈良時代の呪術者である役行者によって706年に修験道として開かれ、険しい道の行先に絶壁の窪みに建てられた寺院が出現。その特異な建築技法から国宝に指定され、冬場以外は登山靴の着用で訪れることができます。
地震による影響で入山禁止となっていたものの、平成29年4月18日より一部迂回路による入山を再開。かなり険しい道なので達成感もひとしおなはず。
住所:〒682-0132鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
志納金:400円、入山料:800円(大人)
金沢21世紀美術館(石川県・金沢市)
出典:https://www.kanazawa21.jp/
世界的建築家・姉島和世氏と西沢立衛氏のユニット/SANAAが手掛け、2004年にオープンした日本を代表する美術館のひとつです。
巨大な円形の美術館の中には、国内外のアーティストの美術品や体験型のアートなど、シーズンごとに多彩なイベントを展開しています。美術館のまわりも、無料で楽しめるアートスポットや、気持ちのいい芝生、小腹を満たすのに最適な屋台なども設置されているので、普段美術館に行かない人でも存分に楽しめます。
▼レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」が有名。
出典:https://www.kanazawa21.jp/
金沢21世紀美術館
住所:〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1
営業時間:10:00~18:00(展覧ゾーン)
料金:入館自体は無料、展覧会ゾーンは展覧会観覧券(有料)が必要です。
金沢海みらい図書館(石川県・金沢市)
画像出典:PIXTA
海をイメージした設計で世界的評価を受ける、金沢市運営の図書館です。
建物の周囲に空いた無数の穴から差し込む光が心地良い設計になっており、アメリカやイギリスなどで「世界の最も美しい公共図書館 ベスト25」、「世界のスーパーライブラリー ベスト4」などとしても紹介されています。また、グッドデザイン賞をはじめとした様々な賞の受賞歴もあります。
金沢海みらい図書館
住所:〒920-0341 石川県金沢市寺中町イ1番地1
開館時間:午前10時から午後7時(平日)
モエレ沼公園(北海道・札幌市)
画像素材:PIXTA
世界的な彫刻家、故イサム・ノグチ氏がデザインした公園として知られる札幌市郊外の巨大公園。
気軽にアートや建築と触れ合えるほか、春は桜、夏は併設のビーチ、秋は紅葉、冬はスノーシューやクロスカントリーなど、1年を通じて楽しめるスポットです。郊外ながら、バスや電車でも行きやすい場所にあり、北海道に訪れる折にはぜひ足を運びたいスポットのひとつです。
住所:〒007-0011 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
営業時間:7:00~22:00
サニーヒルズ南青山(東京都・港区)
出典:http://www.satohide.co.jp/
国立競技場の設計に選ばれた世界的建築家/隈研吾氏が手掛ける、台湾のパイナップルケーキ専門店のお店です。
「地獄組み」と呼ばれる檜で造られた唯一無二のデザインは、内部も木の香りを感じられる洗練された雰囲気。現在は新型コロナ感染症の影響で行っていませんが、商品を買わなくても無料でパイナップルケーキと台湾茶をふるまってくれるので、お近くにお住いのかたはぜひ。
サニーヒルズ南青山
住所:〒107-0062 東京都港区南青山3-10-20
営業時間:11:00~19:00
日本食研 KO宮殿工場(愛知県・今治市)
画像素材:PIXTA
「焼き肉のたれ」でおなじみの日本食研が、総工費80億円以上をかけ建設した巨大な宮殿型の食品加工工場及び博物館。
このド派手な建物は一般でも見学コースが解放されており、実際の製造現場を見ることができるほか、社員食堂で昼食を食べることも可能です。
日本食研 KO宮殿工場
住所:〒799-1503 愛媛県今治市富田新港1丁目3番地
料金:大人:1,000円 学生:600円
ATAMI 海峯楼(静岡県・熱海市)
元々はゲストハウスとして使われていた世界的建築家・隈研吾氏設計の建物をリニューアルし、デザイナーズホテルとして展開している熱海の人気スポットです。
水とガラスをコンセプトに設計された空間は、太平洋を存分に味わえるようになっており、宿泊者限定の貸切温泉やプール付きの部屋も用意されています。
ATAMI 海峯楼
住所: 〒413-0005 静岡県熱海市春日町8-33
瀬戸内リトリート青凪(愛媛県・松山市)
建築設計事務所のアルバイトと独学で建築士試験に合格し、かつてはプロボクサーであった異色の建築家・安藤忠雄氏が監修した元美術館を改修し、国内随一のスモールラグジュアリーホテルとして展開されている『瀬戸内リトリート青凪』。
屋内・屋外プール、温泉ジャグジー、スパ、サウナなど充実の設備が供えられ、瀬戸内海の絶景を存分に味わえるように設計されています。洗練されたインテリアの客室はわずか7つのみ。
瀬戸内リトリート 青凪
住所: 〒799-2641 愛媛県松山市柳谷町794-1
ホキ美術館(千葉県・千葉市)
画像素材:PIXTA
日本初となる写実絵画専門の美術館として、2010年にオープンした『ホキ美術館』。
個性的な外観は2011年に「日本建築大賞」に選出されていますが、開放的で大きなガラス窓から差し込む自然光や、停止線やロープのない展示による作品との距離の近さに加え、空間全体で調和のとれた雰囲気など、ぜひ一度訪れたい魅力で溢れています。
内部にはカフェやレストランもあるので、そちらも併せてぜひ。
※2019年10月の豪雨災害により一時休館していましたが、2020年8月1日にリニューアルオープンしています。
ホキ美術館
住所:〒267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
開館時間:午前10時~午後5時30分(要予約)
料金:1,800円(一般)