17歳の若さでオランダの大手ダンスミュージックレーベル「SPINNIN’ RECORDS(スピニン・レコーズ)」と契約し、Future House界の中心人物とも言われる若き天才、Oliver Heldens(オリヴァー ヘルデンス)。先日FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)で初来日公演を果たし、10月に再び日本国内で単独公演を行う彼に、約1時間に渡るロングインタビューを行いました。
その見た目とは裏腹に語り口にあどけなさを見せつつも、強い自信が垣間見えたインタビュー。楽曲制作への想いや、予想外の新しいビジネスとは!?
公演直前のプリンス苗場ホテルロビーにて
たくさんのアーティストや有名人が行き交う中、カジュアルな装いに身を包み、プリンス苗場ホテルのロビーにてインタビューに応じてくれたOliver。手渡したピカチュウの帽子も快く受け取ってくれ、笑顔を見せてくれました。
— 今日は忙しい中ありがとう。早速だけどまずは音楽の質問から始めさせてもらうね。僕たちみたいなOliverの大ファンからすると、最近のOliverは自身のレーベルの立ち上げ(Heldeep Records)やHi-Loの活動みたいな、どちらかといえばプロデューサー的なビジネスに興味があるんじゃないかなって感じてるんだけど。どうゆう方向のキャリアを考えているのかな。
ええ、えっと、、僕のビジネスのことかな?ただ単にいつも良い音楽を作り続けたいと思ってるよ。僕を躍らせてくれて、僕を幸せにしてくれる音楽を作ることが大きな目標かな。
Hi-Loの話だと、クラブ的なダンスミュージック作りを意識しているよ。ドラムとベースが強めのミュージック。あと、毎週配信しているHeldeep Radio作りも忙しいね。
— いつも聴いているよ。毎週とても楽しみにしてる!
ありがとう。一緒に仕事をしている仲間から毎週たくさんのデモが送られてきて、それを参考にしながら作ってるんだ。特に去年からはLA、ストックホルム、ロンドンのソングライターたちと仕事をしていて、僕自身もひとりの作曲家として本当に興味深くて面白いと感じているし、だからボーカルの入った曲にも注目するようになった。
そして、ディスコやHi-Loみたいなテクノ、僕の大好きなドラム&ベース、僕に影響を与えた音楽を組み合わせて作曲しているかな。GeckoやKoalaなんかをリリースした3年前に比べると、今は本当に色々な音楽にインスパイアされていると感じるよ。すごくいいことだと思う。だから僕のファンも良い新曲を期待しているんじゃないかな。
— 一躍有名になったGeckoから、最近ではShades of Greyみたいなヒットがあるけど、新しいキラーチューンが本当に楽しみだね。次はどんな新曲になるのかな?(事前に共有されていたリストを見せる)
‘Goodlife’ (July ’16)
‘Offence’ (TBA)
えーっと、実はこの曲‘Goodlife’はスケジュールがちょっと遅れていて、次の新曲は“Flamingo”っていう曲なんだけど。
— フラミンゴ!?それは今夜(フジロックのプレイで)聞けるかな!?
うん、今夜このあとね。“Flamingo”はいわゆるクラブミュージックって感じでクラシックなハウスなんだけど、民族音楽的な要素も入っていてすごく気に入ってるよ。インストゥルメンタルですごく踊れるんだ。
— それはHi-Loとしてリリースするの?
いや、僕の名前でHeldeep Recordsからリリースするよ。Hi-Loの曲はダークな感じなんだけど、この曲は夏っぽくて、もっとメロディアス。
それと、実はまたHi-LoとしてSander Van Doornとコラボするんだ。何が面白いかって、彼はテクノ、トランス、ハウス方面で僕が一番最初に影響を受けた人なんだよね。
— それは凄いね。具体的にSander Van Doornのどの曲が一番印象的か教えてもらえるかな。
’Riff’って曲。すごくいい曲だよ。
▼2008年リリースのSander Van Doorn’Riff’
▼Geckoに次ぐヒット曲 ’Shades of Grey (Ft. Delaney Jane) ’
— じゃあ、次に ‘Offence’ について教えてもらえるかな?いつの発表になるかわからないと思うけど、これはどんな曲になるのかな?
これはボーカルの入った曲になる予定だよ。でも、まだボーカルを誰にお願いするか決まってないんだ。去年は色んなソングライターとたくさんのボーカルソングを作ったんだけど、今はこの曲にぴったりな人を探してる段階だよ。これも僕のプロダクションからリリースする予定。この曲にもすごくエキサイトしてるんだ。
— なるほど。曲作りについても教えてもらえるかな。Oliver自身が全部作っているのか、それともチームで作っている感じ?
いやいや、僕のプロダクションは僕自身が立ち上げたものだけど、例えばボーカルソングなんかはロンドンの仲間やソングライターと一緒に作っているよ。それ以外にも、プロダクションのメンバーとゼロからスクラッチで作ることもある。彼らがアカペラを作って、僕が曲を付けたりしてね。ボーカルソングを作るのはとても楽しいよ。
— そうなんだね。それじゃあちょっと話題を変えて、プライベートな質問をさせてもらってもいいかな。
いいよ。