企業やチーム、組織が競争の中で生き残るには、組織のリーダーの手腕・能力がとても重要になります。強いリーダーシップやマネジメント能力を発揮したり、周りが活動しやすくなる環境を整えることが重要です。
これは企業の社長に限らず、部長や課長などチームのリーダー、サークルや部活の代表にも同じ能力が求められます。
では具体的にどのような能力が必要なのでしょうか。リーダーとして成功する秘訣をまとめてみました。
方向性を示す
リーダーは、企業理念を実現する魅力的なビジョンを部下に示します。そしてそのビジョンに具体的な数値を加え、いつどのように目標を達成するかを計画し、共有の価値観として認識させます。
このようにリーダーは常に部下に「組織が向かう方向を示す」必要があり、自分の分野において広くアンテナを張っていく必要があります。
管理職になった途端にダメになってしまう人は、「与えられたことは出来る」が、自ら考えることが出来ない人たちです。
組織を整える
目標達成のために組織文化を作り上げることが求められます。部下の能力を把握し、適材適所に人員を配置します。
組織構造を整え、スムーズな意思決定プロセスを構築します。
万一想定外のトラブルが発生しても、速やかな意思決定が行われると組織へのダメージを抑えることができます。
また、時代や環境の変化に応じて、これまでの慣習や決まり事を捨て去る決断力も求められます。
モチベーションを上げる
管理職やリーダーが自ら不平不満ばかり口にし、部下のモチベーションを下げることがよくあります。
リーダーは常に組織のモチベーションを上げる方法を考える必要があります。
単に厳しいノルマや圧力をかけてモチベーションを上げるのではなく、部下一人一人の内面から発生するモチベーションを生み出すことです。
そのためには部下との信頼関係やコミュニケーション能力も必要になります。
部下やメンバーとのコミュニケーションが上手く取れない人がトップに立つと、組織は硬直化・停滞します。
信頼される品位を備える
リーダーは部下からの信頼がなければ、部下はモチベーションが下がり、指示通りに動かなくなったり、やっているフリをします。
リーダーは部下の見本となり、尊敬される存在である必要があります。
これは言動だけでなく、身だしなみや清潔感も重要です。
リーダーが意識したい心構え
自分らしく行動する
リーダーは人の真似や命令を忠実にこなすだけではなく、自分自身のスキルで組織を統率し、リーダーシップを発揮するとより部下からの信頼を得られます。自分の色が出せる部分がないか、考えてみることが重要です。
かといって、無理やり色を出すと混乱をきたす場合もあります。
ストレスの原因を把握する
リーダーはストレスを抱えてしまうと冷静な判断ができず、判断を誤ることがあります。
ストレスの原因がわかると自分の行動を修正することができます。また部下のストレスも把握しておかなければなりません。
部下・メンバーからのフィードバックを得る
リーダーは自分自身がリーダーとしてふさわしい行動を取っているか確認する必要があります。
常に部下からも率直な意見を受け入れる環境ができていることで、客観的に自分自身を見直せ、チーム全体での不満も減らしていくことが出来ます。
運動と健康
心身の健康は、適度な運動や体調管理によってもたらされます。
日々体を動かすことを心がけ、心身の健康を保ちましょう。
もちろん組織や環境によって求められるリーダー像は異なります。周りも支えたくなる、人間的に魅力あるリーダーも数多く存在しますし、まずは自分に出来ることを着実に、という姿勢が重要ではないでしょうか。