衣類も秋冬の準備が気になりますが、まとう香りにも装いの変化を
爽やかだった夏の日差しは徐々に弱まり、コートやニットなど、重厚な装いに頭を巡らせ始めるこれからのシーズン。
香水についても「ライトブルー」、「ウルトラマリン」など、まぶしい季節に似合う定番の爽やかな香水から、秋冬らしい香りにシフトして、季節感を演出していくのはいかがでしょう。
徐々に葉を落とし、または赤や黄色に染まりゆく紅葉のシーズン、そして冷たい季節を楽しみつつも、あるときは厳しい寒さにじっと耐え、あたたかい春を心待ちにする冬の季節に合う香水をご紹介していきます。
Jo MALONE LONDON(ジョー マローン ロンドン) バジル&ネロリ
出典:https://www.cosme.com/
特に女性からの支持が厚い英国生まれのユニセックスの香水ブランド「Jo MALONE LONDON(ジョー マローン ロンドン) 」の「バジル&ネロリ」。さわやかなバジルとネロリのトップ~ミドルノートから、ホワイトムスクの優雅な甘さへと変化していく、初夏から秋にかけてフィットする遊び心のある香りです。森林の澄んだ空気を体内に取り入れたときの清涼感があります。
爽やかさがありながら、どこか官能さがある絶妙なバランスは、香水専業メーカーならではといえるのではないでしょうか。お近くに店舗がある方はぜひお試しください。
武蔵野ワークス「金木犀2015」
出典:https://www.fragrance.co.jp/
10月から11月の短い秋の季節に味わえる、豊かな金木犀(キンモクセイ)の香り。
そんな秋だけの香りを1年中楽しめる、20年以上の歴史を誇る日本の香水ブランド「武蔵野ワークス」の四季の香りシリーズ「金木犀(キンモクセイ)2015」。
トップはフルーティー系の香りの中に金木犀を探し、ミドルから金木犀が前面に押し出されます。そしてムスクのラストで秋が儚く終わり冬のイメージへと続きます。やや女性寄りのユニセックスな香水の印象です。
武蔵野ワークスHPの「お客様の感想・レビュー」や「香水アドバイザーのささやき」も参考にしてみてください。ブログも勉強になるし楽しいです。
Dior(ディオール) ファーレンハイト
出典:https://www.dior.com/ja_jp
香るだけで自ずと輪郭が浮かび上がる、力強い男性をイメージしたような香り。熱さと冷たさや繊細さと力強さという相反する特徴を一つの香水に共存させたような香水です。ベースは温かみのあるウッディな香りながら、ハーブや柑橘系のみずみずしさ、ジャスミンの強いフラワー感もある香りで「樽っぽい」と表現されたりもします。
この香水も秋らしく金木犀(キンモクセイ)がトップノートにほんのり香りながら、徐々にエキゾチックな香りへと変化していきます。自らの個性を大事にしたい、どこか神秘的な大人の男性によく似合うはずです。
BVLGARI(ブルガリ) ブラック
出典:https://www.bulgari.com/ja-jp/
メンズの定番フレグランス「プールオム」とは異なり、ブラックティーをイメージした肉食系の甘くスパイシーな大人の香りです。
ベースはバニラ系、裏側に香るレザーのスモーキーさは大都市の喧噪に煙る歩道や鉄・コンクリートなどの都市を表現しています。加えてスパイシーさと木の樹脂やジャスミンなどの花のハーモニーも感じるセクシーかつ力強い男の香りです。
好みは分かれる場合がありますので、つけすぎには要注意ですが、肌寒い冬のシーズンにとても合います。定番のため比較的リーズナブルな価格で購入できるのも嬉しいですね。
SERGE LUTENS(セルジュ ルタンス) クレールドゥムスク
出典:https://www.sergelutens.jp/
取り扱い店舗が少ないながら、比較的リーズナブルな価格帯で、かつ、ファッションブランドでは作り出すことが難しいハイクオリティな香りが人気のSERGE LUTENS(セルジュ ルタンス) 。
クレールドゥムスク(透明なムスク)と名付けられたこちらの香りは、ムスクによる包容力と甘い香りを漂わせる一方で、すっきりとしたドライな香りが儚げな印象も持ち合わせており、冬にとても相性のいい香水です。
PRADA(プラダ) プラダ オム
出典:https://www.prada.com/jp/ja.html
フレッシュなネロリ、ゼラニウム、パチョリの男性用フゼアから始まり、ユニセックスな印象のイリスとアンバーを組み合わせた透明感がありながらセンシュアルな要素も感じる香りです。
THE DIFFERENT COMPANY(ザ ディファレント カンパニー) ピュアイヴ
出典:Amazon
エグゼクティブのための香水ブランド「ザ ディファレント カンパニー」。
こちらは“フローラル・レザー”をテーマに掲げ、バジルやシャンパン、シクラメン、ムスク、アンバー、マホガニーなど秋冬に合う重厚で多彩な香りを絶妙に調香し、香りの多重奏を味わえるような完成度の高い個性的な香りです。
aramis(アラミス) オーデトワレ
出典:https://www.amazon.co.jp/
世界初のメンズ用総合化粧品会社として有名なアラミスは、ステータスや格式、男の自信を引き出す大人のためのブランドです。ベルガモットやオークモスを基調とした「シプレー系」と呼ばれる甘めながらフォーマルな香りで、秋冬らしい重厚さや気品などがイメージされています。
年齢と経験を重ねたかっこいい大人の男性向けの香水。
atelier cologne(アトリエ コロン) ベチバー・ファタル コロン・アブソリュ
出典:https://www.amazon.co.jp/
2009年に二人のイタリア人が立ち上げた伝統的な「オーデコロン」に着目した香水ブランドatelier cologne(アトリエ コロン)。
濃厚なパルファムとは異なる、コロンならではのフレッシュで使いやすい特徴を備えた様々な香水をリリースし、ビジネスマンをはじめ、さりげなく香りを纏いたい人に人気を博しています。
ウッディなベチバーとスモーキーなセダーウッドが主張しつつ、トップノートはベルガモット、レモン、ビターオレンジが香る爽やかさもあり身につけやすい香りです。
昨年、フォルテ社による国内代理店販売は終了になってしまいました(フレグランスのポータルサイト「Profice」より引用)。
CHANEL(シャネル) ブルー ドゥ シャネル パルファム
出典:https://www.chanel.com/ja_JP/
定番ともいえるCHANELの「ブルー ドゥ シャネル」シリーズ。
2年前に登場した「パルファム」については、これまでの「ブルー ドゥ シャネル」シリーズが持つさわやかなシトラスの香りから始まるものの、セダーの香りをはじめとするウッディアロマティックフレグランスといえるミドルノートに、新たなサンダルウッドの香りの調和が加わり、高級で情熱的な香りに昇華させています。