ファッションジャンル 14種類 (後編)
アウトドア
マウンテンパーカーやレギンス、バックパックなどキャンプやアウトドアに使うようなアイテムを街着で取り入れるのがアウトドアスタイルです。
動きやすい、防寒性に優れているなど、機能的な部分を重視したのがこのスタイル。オシャレなデザインのウェアを発表するアウトドアメーカーが増えたことで、人気の高いスタイルです。
▼代表的なブランド&ショップ
- 低価格帯:LLビーン、チャオパニック、フリークス・ストア、ナンガ、シエラデザインズなど
- 中価格帯:アークテリクス、スノーピーク、パタゴニア、ノースフェイス、ナナミカ、バートン、ティラック、ジャーナルスタンダードなど
- 高価格帯:ナイジェル・ケーボン、エーグル、ノースフェイスサミット、フェザーフレンズ、カナダグース、ムストなど
▼代表的な雑誌
GO OUT、CLUTCH
トラッド
トラディショナル(伝統的)、保守的な海外のファッションスタイルを取り入れた着こなしを指します。トラッドの中にはアメリカ風(アメトラ)、イギリス風、フレッピースタイルなどが含まれます。
ボタンダウンシャツ、ジャケットやスーツの着崩し、ベーシックなデニムやウールパンツ、カーディガンなど「品のいい」ファッションアイテムで着こなすのがこのスタイルです。
出典:DSQUARED2
▼代表的なアイテム
チノパン、スウェット、デニム、カーディガン、ネクタイ、セットアップなど
▼代表的なブランド&ショップ
- 低価格帯:スーツカンパニー、チャオパニック、グローバルワーク、グリーンレーベルリラクシング、GAPなど
- 中価格帯:ミスタージェントルマン、トミーヒルフィガー、ラルフローレン、ブルックスブラザーズ、ビームス、エディフィス、シップスなど
- 高価格帯:バーバリー、マッキントッシュ、トムブラウンなど
▼代表的な雑誌
men’s FUDGE、2nd、LEON、MEN’S CLUB、UOMOなど
サーフ
サーファーが着こなすリラックス感と機能性を重視したファッションスタイルのことです。ビーチに向かうというライフスタイル上、多少濡れても平気なウェアが主流。以前は全身でカラフルなスタイルが多かったですが、最近では街着でリラックス感とこなれた印象を出す「アーバンサーフ」というスタイルが人気です。
▼代表的なアイテム
スウェットパーカー、ボードショーツ、ネルシャツ、プリントTシャツ、タンクトップなど
▼代表的なブランド&ショップ
- 低価格帯:ZARA、H&M、ヴァンズ、コンバースなど
- 中価格帯:アグ、デウス・エクス・マキナ、ダブルティー、アロハサンデー、サタデーズニューヨークシティ、TMT、ティーシエスエスなど
- 高価格帯: ロンハーマン、フリーシティ、オスクレン、ディースクエアード、など
▼代表的な雑誌
Fine、GO OUT
ロック
ロックミュージシャンが着る衣装のような細身でモノトーンのファッションで、 洋服そのものやアクセサリーを少し攻撃的で派手なテイストにする、よりロックっぽさが増します。
パンク、グラムなど細分化された様々なジャンルがありますが、ダブルのライダースとブーツがあれば、ほぼスタイルが完成します。
▼代表的なアイテム
ライダースジャケット、エンジニアブーツ、ダメージデニム、スカジャン、柄シャツなど
▼代表的なブランド&ショップ
- 低価格帯:NO ID、ヴァンキッシュ、ZARAなど
- 中価格帯:ロエン、ルードギャラリー、ラッドミュージシャン、ガラアーベント、ヒステリックグラマー、ロアー、マスターマインドなど
- 高価格帯: ユリウス、バックラッシュ、サンローラン、99%ISなど
▼代表的な雑誌
BITTER、RUDO、GRIND、SENSEなど
グランジ
ダメージデニムや色落ちしたネルシャツなど、どこか薄汚れたロックなスタイルのことです。カート・コバーンというミュージシャンのファッションから火が付いたスタイル。音楽的には「パンクロック」です。
もともとはお金のない中オシャレを楽しもうとしたミュージシャンのファッションスタイルでしたが、ユルいけどカッコイイ、ワルっぽいスタイルが人気となり、ハイブランドからも様々な「ダメージ、USED風」ファッションアイテムが生まれました。
▼代表的なアイテム
ダメージデニム、ネルシャツ、派手めのカーディガン、USEDのロックTシャツ、コンバースなど
▼代表的なブランド&ショップ
低価格帯:H&M、ZARAなど
中価格帯:セヴシグ、ネオンサイン、イエーライト、ヒステリックグラマー、ディスカバード、グラムなど
高価格帯:サンローラン、アンダーカバー、ディーゼルブラックゴールド、フェイス・コネクションなど
▼代表的な雑誌
RUDO、BITTER、GRIND、SENSE、WOOFIN’など
フォークロア
「民族」という意味の通り、世界各地の民族衣装の要素を取り入れたのがフォークロアスタイルです。
ヒッピーや自由人のようなゆるい雰囲気と色を多用したファッションが特徴です。近年は「フォークロアっぽいアイテム」を取り入れたファッションの着こなしが人気なので、あくまでアイテムをさりげなく取り入れる、というのがオシャレかも知れません。
▼代表的なアイテム
大判ストール、マント・ケープ、ツバ広帽、スウェードレザー、フリンジ、タッセル、細かな刺繍の入ったウェア
▼代表的なブランド&ショップ
低価格帯:ZARA、LEE、ビンゴブラザーズ、チチカカなど
中価格帯:ジプシー&サンズ、ユナイテッドアローズ、ビームスなど
高価格帯: アンユーズド、ロンハーマン、コモリ、ノンネイティブ、kolor、コディ・サンダーソン、ラリー・スミスなど
▼代表的な雑誌
Free&Easy、2nd、CLUTCHなど
ヒップホップ
アフリカ系アメリカ人にルーツを持つヒップホップ文化を表現したファッションスタイルのことで、ゴツめのネックレスやオーバーサイズ&派手な柄のウェアが主流。一方で最近はヒップホップにバックグラウンドがありながらシンプルなウェアを提供するブランドが人気です。
スケーターやストリートファッションとの境界は薄れつつあります。
▼代表的なアイテム
バンダナ、キャップ、金のチェーン、ブーツ、金歯など
▼代表的なブランド
低価格帯:ティンバーランド、H&M、ヴァンズ、アディダス、ナイキなど
中価格帯:ニューエラ、エイプ、ステューシー、ボルコム、DGK、The Hundreds、オベイ、ゴールドゴッズ、ダイヤモンドサプライなど
高価格帯:シュプリーム、HBA、adidas YEEZY、ヴェルサーチ、ジバンシイ、マルセロ・ブロンなど
▼代表的な雑誌
411
お兄系・ホスト系
お兄系、ホスト系の分類は洋服や身だしなみに含まれる「主張の強さの数」である程度行う事が出来ます。ハードなダメージ加工のデニム、ファー付きのライダース、胸元がざっくりと開いたカットソー、派手なアクセサリー、尖った靴、ストール、ブーツインなどです。メッシュや明るめの髪型も重要な要素の一つ。
これらのアクの強いアイテムを集めて着こなすため自然と女性受けは悪くなりますが、一定層の強い支持があります。
最近ではモード、グランジ、ロックよりで比較的シンプルな装いが増え、コテコテなホスト&お兄系スタイルは減少しました。
売れっ子ホストも以前のようなシャイニーなスーツより私服の方が多い傾向にあります。
▼代表的なアイテム
ライダースジャケット、ダメージデニム、レギンスレイヤードの半端丈パンツ、柄シャツ、ストールなど
▼代表的なブランド
低価格帯:ジャックローズ、ジュリーブラック、バッファローボブス、マーダーライセンス、ディアブロ、ワイルドパーティー、NO IDなど
中価格帯:ヒステリックグラマー、TMT、ロエン、ロアー、シェラック、イサム・カタヤマなど
高価格帯: ルイヴィトン、ジバンシイ、アルマーニ、バルマン、サンローラン、クロムハーツなど(売れっ子ホスト)
▼代表的な雑誌
MEN’S KNUCKLE
※参考書籍
今日から使える大人の男のオシャレ塾―男性ファッションの「そもそもどうしたらいいのか?」がわかる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ご参考になれば幸いです。