東京を代表する「創業100年以上の老舗店」をご紹介
オープンするごとに楽しみにし、店じまいすると聞いては残念に思うお気に入りの飲食店やカフェの数々。
長年継続してお客様に愛され続け、時代に変化が起こっても営業を続けることが、いかに難しいことであるか、特に最近は改めて考えさせられます。
例えば、ラーメン屋や中華店は、実に7割以上のお店が営業3年以内に閉店するという調査結果があります。また、オープンから1年以内で30%前後は店じまいしてしまうとも言われています。
そんな中、長く愛されるお店というのは、お客さんに本当に喜んでほしいと願うホスピタリティがあったり、常に時代の変化に合わせて進化し続けてきたり、逆に変わらぬ味を守り続けたり・・・と、長年続けてこられた理由が確かにあるのだと思います。
そんな簡単には分かろうはずもない理由を探しに、ぜひ一度訪れてみたい名店をご紹介します。
九段下 寿司政 (九段下:1861年創業)
創業150年以上の歴史を持つ寿司店『九段下 寿司政』。
最初は屋台で寿司を握っていました。常連さんも多く和気あいあいとしながら、一見さんお断りという雰囲気もなく、入りやすい雰囲気のお店です。
ネタとシャリが絶妙なハーモニーを奏でます。シャリには出来上がるまでに時間のかかる高級な「赤酢」を使用しています。
「ばらちらし」も有名です。
【店舗情報】
住所:東京都千代田区九段南1-4-4
営業時間:[月~金]11:30~14:00(L.O.13:30) 17:30~23:00(L.O.22:30) [土、日、祝]11:30~14:00(L.O.13:30) 17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:年中無休
平均予算:[夜]¥20,000~¥29,999[昼]¥4,000~¥4,999
桜なべ みの家 本店(みのや) (森下:1897年創業)
1897年(明治30年)から続く老舗の馬肉料理店『桜なべ みの家 本店』。
桜鍋や馬刺しが食べたくなったらこちらを訪れてみるのはいかがでしょうか。創業当時の雰囲気がほぼそのまま残る注意書きやテーブル・内装から、自然と昔の時代に思いを馳せてしまいます。
昔ながらのイメージを演出したお店も良いですが、今どきのお店では味わえない趣がこのお店にはあります。
桜鍋をはじめ、馬のたてがみ(脂部分)もぜひ頼んでみたいメニューです。
【店舗情報】
住所:東京都江東区森下2-19-9
営業時間:[月~土] 12:00~14:00(L.O) 16:00~21:30(L.O.21:00) [日・祝]12:00~21:30(L.O.21:00)
定休日:火曜日
平均予算:[夜]¥5,000~¥5,999[昼]¥4,000~¥4,999
ももんじや(山くじらすき焼き) (両国:1718年創業)
なんと江戸時代から300年近く続くジビエ(狩猟肉)料理店『ももんじや(山くじらすき焼き)』。
鹿、熊、イノシシなどのメニューがズラリと並びます。猪鍋やシカの刺身、熊の汁物などがセットの「野獣肉コース 7,480円」でジビエを一気に堪能したいですね。
【店舗情報】
住所:東京都墨田区両国1-10-2
営業時間:17:00~21:00(L.O.20:45)
定休日 :日曜日
平均予算:[夜]¥8,000~¥9,999
日本橋天ぷら魚新(てんぷらうおしん) (日本橋:1890年創業)
長年培った眼で丁寧に選んだ、一級品の食材のみを使用したてんぷら店『日本橋天ぷら魚新(てんぷらうおしん)』。
ひとつひとつ丹念に作られた美しい天ぷらが並びます。夜は天ぷらコース(竹)4,000円とやや値が張るとお考えの場合は、まずはランチで体験してみるのも良いかもしれません。
コレド日本橋内にあり、お店は新しく綺麗です。
【店舗情報】
住所:東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋 4F
営業時間:【ランチ】11:00~15:00(L.O.14:30)コースは14:00LO 【ディナー】17:30~22:00(L.O.21:30)コースは21:00LO 【ディナー 土・日・祝】17:00~20:00(L.O.19:30)コースは19:00LO
定休日:無休
平均予算:[夜]¥8,000~¥9,999[昼]¥4,000~¥4,999
神谷バー(カミヤバー)(浅草:1880年創業)
文豪たちに愛された、日本で初めてオープンしたバー『神谷バー(カミヤバー)』。
「電気ブラン」という飲み物が有名。これはブランデーをベースにワインやベルモットなどをブレンドしたリキュールで、その名の通りビリリとくる味わいです。
基本は冷やしてストレートで飲むが、ハイボールやロックで飲んだり、ビールと一緒に飲んだりもします。
店内の雰囲気も良く、ハンバーグなどの洋食メニューもあるのでぜひ試していただきたいです。
【店舗情報】
住所:東京都台東区浅草1-1-1 1F・2F・3F
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)
定休日 :火曜日
平均予算:[夜]¥2,000~¥2,999[昼]¥1,000~¥1,999
日比谷松本楼(ヒビヤマツモトロウ)(内幸町:1903年創業)
欧風カレーやハヤシライス、パスタやドリアなど洋食メニューが味わえるお店『日比谷松本楼(ヒビヤマツモトロウ)』。
昔ながらの洋風な佇まいの外観・内観もワクワクするお店です。非常に良心的なお値段でもあり、何度も訪れたくなる魅力があります。
【店舗情報】
住所:東京都千代田区日比谷公園1-2
営業時間:【1階 洋食】グリル&ガーデンテラス 11:00~21:00(L.O.20:30) 【3階 仏蘭西料理】ボア・ド・ブローニュ 11:00~22:00(L.O.21:00)
平均予算:[夜]¥3,000~¥3,999[昼]¥1,000~¥1,999
鳥料理 玉ひで(たまひで)(人形町:1760年創業)
創業250年以上の歴史を持つ、親子丼発祥のお店『鳥料理 玉ひで(たまひで)』。
通常の親子丼から白レバー、そぼろなどいくつかのバリエーションがあります。元祖に恥じないと評判の上品な味わいは連日行列も。運よく並ぶことがない場合もあるので、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
住所:東京都中央区日本橋人形町1-17-10
営業時間 ◆昼の部 (親子丼):11:15~13:30 ※13:30までにご来店のお客様で終了 (コース料理):11:30~14:30(L.O13:30) ※並ばずにお入りください
◆夜の部 17:00~21:30(L.O20:30)
定休日:あり
平均予算:[夜]¥10,000~¥14,999[昼]¥1,000~¥1,999
総本家更科堀井 本店(そうほんけさらしなほりい)(麻布十番:1789年創業)
出典:食べログ “総本家更科堀井 本店 (そうほんけさらしなほりい)”
そばや懐石料理、てんぷらなどをリーズナブルな価格で味わえる良心的なお店『総本家更科堀井 本店(そうほんけさらしなほりい)』。
この立地、この美味しいお味でこのお値段…と、長く続けられているお店であると納得させられます。
お蕎麦の種類や小料理も豊富で迷ってしまうほどです。お会計後の満足感は東京随一とも。
【店舗情報】
住所:東京都港区元麻布3-11-4
営業時間:[月~金曜]11:30~15:00(L.O) 17:00~20:00(L.O) [土・日・祝日]11:00~20:00(L.O)
定休日:年始
平均予算:[夜]¥3,000~¥3,999[昼]¥1,000~¥1,999
食べログ “総本家更科堀井 本店 (そうほんけさらしなほりい)”
駒形どぜう 本店(こまかたどじょう)(浅草:1801年創業)
どじょう鍋とくじら料理、鯉なども味わえる老舗料理店『駒形どぜう 本店(こまかたどじょう)』。
どじょうは鍋で温めた後たっぷりのゴボウとネギを乗せ、山椒や七味をつけて。江戸から続く伝統料理とお酒を味わい、趣ある店内でほっこりと落ち着いた時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
【店舗情報】
住所:東京都台東区駒形1-7-12
営業時間:11:00~21:00(L.O)
定休日:年中無休
平均予算:[夜]¥4,000~¥4,999[昼]¥3,000~¥3,999
カフェーパウリスタ(新橋:1910年創業)
昔ながらのお店のトーストやサンドイッチの美味しさは特別なものがあります。
『カフェーパウリスタ』は、現存する中では日本最古のカフェで、当時高級品だったコーヒーを破格の値段で提供し、日本の喫茶店文化発展に貢献したとも言われています。
現在は綺麗な店内ですが、昔ながらのモーニングセットやツナトーストを銀座のぶらり散歩と合わせて楽しんでみてはいかがでしょう?
【店舗情報】
住所:東京都中央区銀座8-9-16 長崎センタービル1F
平均予算:[夜]¥1,000~¥1,999[昼]~¥999
営業時間:[月~土]9:00~20:00(フードL.O.19:00、ドリンクL.O.19:30) [日・祝]11:30~19:00(フードL.O.18:00、ドリンクL.O.18:30)
いかがでしたでしょうか。
当時の歴史が好きな方は、お店の雰囲気から思いを馳せてみるも良いですし、昔ながらの料理をイベント感覚で楽しんでみたりしても良いかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。