日本のスマホは高過ぎたのか?
「日本のスマホは高すぎる!」とはよく言ったもので、大手3大キャリアがその価格を守るためにガラケーの頃から試行錯誤してきたのは、この20年以上の携帯市場の暗黙の了解でした。
ある時期は本体価格を無料にして加入者を増やす合戦となったり、またある時期はキャリアとの契約期間を2年で縛って違約金を課すことで離脱を防いだり、と様々な方法論があったことが思い起こされます。
一方で消費者サイドから様々な改善要求が行政側に寄せられる中で、本体価格無料は実質ほぼできなくなり、2年縛りもMNPでキャリアをある程度自由に変えらるようになり、2021年中にはSIMフリー端末での販売のみになるなど、メスが確実に入っているのも確かです。
そういった改善要求の一環で、大手3大キャリアが基本料金の改定を余儀なくされている2021年、果たして格安と言われてきたキャリアはどこまで価格で勝負できる状況なのでしょうか?
ここでは格安と言われる3大大手ではないキャリアの最安値がどのくらいか、検証してみたいと思います。
(検証は2021年2月時点のものです)
楽天モバイル
出典:楽天モバイル公式サイト
楽天の肝いりとしてかなり前から「5G」という言葉が出てきていましたが、やはりというか、いち早く3大大手以外で5G対応してきました。
他の格安SIMと違うのは、自社のネットワーク網の広さです。もちろん届いていない地域は3大大手を間借りするのは、他の格安SIMと同じですが、その強み5Gに殴り込んできた印象です。
そして、楽天の最大の売りは「1年間無料」という点だと思います。
本体価格と手数料はかかりますが、使用料は1年間無料というのは引きは強いと感じますね。(1年後は税込3,278円)
LINEモバイル→Softbank on LINE
先日、ソフトバンク傘下に入ることが発表されたLINEmobileですが、その事で料金プランも1種類になることになりました。
この格安SIMに入れるのは厳密には違ってきてしまいましたが、その料金体系は「20GB3,278円(税込)」という、楽天と同額にしてきたところは大いに注目に値するかと思います。
プランにはLINE使用はギガノーカウントという、LINE派生というメリットはしっかり守られているところも、評価できますね。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEも実質au参加とも言えるので、厳密にはここでのご紹介もおかしいのかもしれませんが、価格帯は立派な格安なので入れさせていただきます。
データ量1GBまでと、スマホで考えるとあまり現実的ではない状況ではありますが、月額1,276円(税込)まで抑えられます。
その代わりオプションが豊富で、中でもエンタメフリーは月額528円(税込)で動画・音楽・SNSの一部が無料で使えるので、入れることで1GBでも耐えられる可能性は高いかと思います。
イオンモバイル
AEON MOBILE最大の特徴は「料金プランが豊富」ということかと思います。
逆にいうと、しっかりプランを把握していないと必ずしもお得にならない、ということが言えると思いますので、以下の料金プランページをしっかり見て検討したいですね。
ちなみに最安値は「500MB1,243円(税込)」となっております。
mineo
出典:mineo公式サイト
5Gにも参入を果たし、密かに人気を集めているのがmineoです。
特徴としては「3大大手からキャリアを選べる」という点かと思います。出張や旅行が多く国内の広範囲で使いたいならドコモ、職場や家の近隣の電波状況からソフトバンク、など人によって回線を選べるのはありがたいです。3大大手で価格に違いがなくなったのも、最近のトピックスですね。
最安価格としては「1GB1,298円(税込)」と、至って普通といえるでしょう。
IIJmio
出典:IIJmio公式サイト
プロバイダとしても老舗にあたるIIJが提供しているIIJmio。
2021年2月24日に新発表があるようですが、恐らく新規の料金プランかと思われます。
定期的に割引イベントを更新していて、契約時期によって基本料金が期間限定で変化する複雑な体系ですが、これが新発表にて変わるのではないでしょうか?
執筆時には「12ヶ月間1GB528円(税込)」が最安値ですが、果たしてどうなるのでしょうか?楽しみですね。