上場企業の約2割~3割は10万円以下で株が購入可能
「株式投資というものは、高額の資金を投入するものである」と思っている方も多いかも知れません。
ですが現在の株式市場では考えはそういった事はまったくなく、上場企業の約3割は10万円以内で購入が可能です。
株の購入に必要な費用は以下のように算出します。
株の購入に必要な費用=株価×売買単元
売買単元とは、何個単位でその株が売買できるかという意味で、主流は100単元です。株価500円であれば、5万円で株を購入できるという事です。
たまに単元1000、1、10なども存在します。
一昔前は、100万円を超える株はいくらでもありましたが、現在は個人が容易に購入できるように、上場企業により購入単位が引き下げられています。
安く株を持つには、いくつかの方法があります。
◆ミニ株
これは企業や法令などで定めたものではなく、証券会社が独自に開発・提供しているサービスです。ですから、ミニ株ができる証券会社とできない証券会社が存在します。10分の1の価格で株を持つことができ、お手軽に投資にチャレンジできます。
◆株価が安い会社を探す
株価1円の会社や、10円の会社も多く存在します。1000円や2000円で株主になれるのです。ただし、不安定な会社が多く倒産の可能性もあります。
◆売買単元が安い会社を探す
株価が5000円だったり6000円だったりと高くても、売買単元が1であればすぐに取得が可能です。
シティグループなどはまだ1単元ですが、こういった企業はかなり少ないですね。
売買手数料の安い証券会社を選ぶ
最初に注意しておくべきことですが、証券会社によってサービス内容と売買手数料は全く異なります。
では、なぜ同じ取引なのに証券会社によって手数料が異なるのでしょうか。
それは、各証券会社の営業方針が違うからです。
サービス内容の違いや目的(取引口座数を増やしたい、顧客増が目的で手数料を安くしている)が違うからです。
運用資金を小額にしているわけですから、株式の売買益で利益を上げることも大事ですが、手数料を安く抑えるのも大事ですよね!
以下に紹介する5つの証券会社は、初心者向けで、手数料が安く、サービス内容に信頼がおけるところです
※口座開設費・維持手数料は5社とも無料
・証券会社の手数料一覧 (左)10万円までの取引手数料 (右)20万円までの取引手数料
ライブスター証券 80円 97円
GMOクリック証券 98円 98円
マネックス証券 100円 180円
SBI証券 139円 185円
楽天証券 139円 185円
松井証券 無料*1 300円
松井証券は1日の約定代金が10万円以下の場合です。他の証券会社は1回につきです。
証券会社の選び方
・一日の約定代金を10万円以下にして株取引を行いたい
「松井証券」をおすすめします。理由は簡単です。上記のように手数料が無料だからです。
松井証券は証券大手であり、本来の有料サービスが充実しています。
・手数料をとにかく安くしたい
「ライブスター証券」や「GMOクリック証券」をおすすめします。
どの取引価格帯でも手数料は業界最安値です。
さらに、どちらも取引ツールが充実しています。
・トータルバランスが良好で手数料が安い証券会社
「マネックス証券」や「SBI証券」をおすすめします。
10万円~50万円までの取引手数料は業界最低水準の139円~450円です。
どちらの証券会社も「IPO」が充実していて、個人投資家に絶大な人気があります。
※IPOとは、未上場企業が市場から資金調達や、知名度の向上を図り、新規に公開する株のことです。
・IPOに参加して一発当てたいなら……
「マネックス証券」や「SMBC日興証券」をおすすめします。
IPOは抽選制ですが、マネックス証券の抽選方法は、資金量の多少には関係ありません。「完全公平抽選」です。
10万円以内の場合、抽選に参加できる銘柄は限られていますが、当選した銘柄が数倍になるケースもあります。
人気銘柄には積極的に応募すべきです。