厳しい冬が終わり徐々に暖かくなってくると嬉しい一方、ウィンタースポーツやオーロラ鑑賞、流氷鑑賞など、寒い時期にしか味わえないアクティビティーともしばらくお別れしなければいけないのは悲しいもの。
北極圏の北200kmに位置するスウェーデンのユッカスヤルビ村に1989年に設立されたウィンターシーズンの人気観光地「ICEHOTEL(アイスホテル)」では、2016年11月よりソーラーパネルを導入した新しい施設「ICEHOTEL365(アイスホテル365)」をオープン。これにより、これまで冬場しか楽しむことのできなかった氷のホテルが365日1年中楽しめるようになりました。
このホテルでは世界中から応募してきたアーティストの中から約40人を選び、ホテル内のデザインを行います。毎年選ばれるアーティストは異なり、訪れる年度ごとに部屋や共同スペースのデザインも変わるという趣向を凝らしたシステムになっています。
室内の温度は常に-5〜-8℃に保たれ、削り取られた氷の上に柔らかなベッドが敷かれ、トナカイ皮のシーツの上で寝袋を被って滞在します。このほかにも共同のアイスバーやギャラリーなどが設置されており、日中は宿泊客以外でも観光が可能です。
通常の暖かいホテルもアイスホテルに併設されており、こちらにはバスルームやトイレ、サウナも設置されており、アイスホテル利用者も使うことができます。
冬場は当然のごとく銀世界となり、オーロラの鑑賞も可能。
2017年が最初となるウィンターシーズン以外の滞在イメージ。
価格はシーズンによりますが、3月の滞在で2ベッドのスイートルームが一泊約5,000スウェーデンクローナ(約63,000円)。併設された通常のホテルはその約半額。「ICEHOTEL365」のあるユッカスヤルビ村へはロンドンから直行便が就航しています。
冬はオーロラ、夏は約3か月の白夜が体験できるこのアイスホテル。寒さが苦手でなかなか訪れるきっかけがなかったという方は、今年こそスケジュールを立ててみては。