2014年パリモーターショーでのコンセプトカー初出展以降、そのデザインから「プリウスのSUV版」とも言われていたトヨタの新型コンパクトSUV『CH-R』が遂に正式デビュー。日本仕様の概要が初公開され、同時に11月上旬からWebで先行商談受付を開始し、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて2016年年末に発売することが発表されました。
デザインコンセプトを「センシュアル スピード-クロス」とした今回のCH-Rは、スピード感あふれるエッジの効いたフォルムを中心に、SUVのたくましい足回りを表現し、質感・形状・色まで細部に渡りTOYOTAの意匠を追求したものとなっています。
デザインはまるでクーペのようなスタイルで、前面のボリューミーなデザインと横側から見た時のゆるやかにカーブするデザインがメリハリの効いた印象を与え、そのデザインから20代~30代の比較的若い世代にも刺さりそうなものになっています。ハイブリッド車は、コンパクトSUVクラスでトップレベルの燃費値も追及。
後列のドアはボディに一体化するよう、ウィンドウ横にさりげなく配置され、2ドアのクーペ感をより感じられるものに。最小回転半径は5.2mとし、ハッチバック並の取り回しの良さも実現。入り組んだ都市部でのドライビングも快適性が保たれています。
インテリアはマルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)を採用し、多彩な情報を高解像度で表示。シートは座面のパッド厚・硬度を最適化することで座骨への圧力を分散し、ロングドライブの疲れにくさにも配慮したスポーティーなものになっています。
今回、BMW MINIなどに配置されている運転席側の足元イルミネーションもトヨタブランドで初採用。更に右左折の際、12灯のLEDランプが内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルターンランプも装備されています。
また、安全装備も非常に充実しており、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備。内容は歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)、オートマチックハイビームをセットにしたものとなります。
なお、発売に先駆けて、11月26日(土)に富士スピードウェイで先行試乗会を予定し、公式ホームページにて応募方法などの詳細が発表される予定。価格についてはまだ正式発表はないものの、ホンダ・ヴェゼル、マツダ・CX-3あたりがライバル車種になってくるとみられます。
TOYOTA CH-R
発売日:2016年年末
グレード:4種類(「G」・「S」1.8Lハイブリッドシステム )/(「G-T」・「S-T」1.2Lターボエンジン)