2016年流行しそうなモノやコト(ヒット予測)
スマートウォッチ(Apple社製以外)
大きな話題となったアップル社製のスマートウォッチはバッテリー駆動時間・普段使いにおける必然性など、色々問題点も指摘されました。
今年は耐久性に優れ防水のカシオ社製Gショックスマートウォッチ「G-SMART」や、昨年末に発売されビジネス利用にも違和感が少ない「HUAWEI WATCH 」などにも注目です。
もちろんアップルウォッチの第2世代もどうなるのか気になるところですね。
ソーシャルカーシェアリング
モノを持たない「ミニマリスト」が増加している事や、スマートフォンによる利便性の拡大、手軽に様々な車種に乗ることが出来る需要を背景に、カーシェアリングサービスがこれからも人気を博していきそうです。
特にDeNAの「エニカ」は個人間で車の貸し借りが可能になった注目のサービス。料金も手頃に憧れの車でプチ旅行が楽しめてしまいます。
SUV・小型SUV
ホンダ「ヴェゼル」、マツダ「CX-3」、日産「ジューク」などに加えて、MINIの「クロスオーバー」、レクサスの「NX・RX」、ポルシェの「マカン」など、SUV人気は2014年頃から急拡大中。
Googleの検索キーワードのトレンドからアウトドア人気も背景にありそうですが、ファッション性と街乗りの利便性を両立した「コンパクトなSUV」が今後も人気を拡大していきそうです。
これまでSUVをリリースしていなかったジャガーやランボルギーニ、ベントレーなど高級ブランドも2016年はSUVをリリース予定のほか、トヨタからもプラグインハイブリッドの小型SUVがリリースされます。
一方でMINIの「新型クラブマン」のようなセダンに近いタイプで積載性に優れた非SUV車種にも注目です。
IOT(Internet of Things)
2015年から引き続き注目なIOT(Internet of Things)は、モノがインターネットに繋がる状態のこと。
これはスマートフォンで施錠を管理できるドアロックや最適な具材の投入タイミングを教えてくれるフライパンなど、より生活に密着したものや、広告主の手掛けるコンテンツが入る事で低価格が実現できる家電などが挙げられます。
ネット通販が可能になる激安の冷蔵庫も発売がアナウンスされ大きな話題となりました。
消費者にとっていかに便利なものがリリースされるか、膨大な通信量を支えるインフラの整備なども鍵になっていきそうです。
▼200年以上進化していなかった補聴器がデジタル化。心拍音のデータをクラウドにストリーミングする事で医師の心拍音の分析がより正確になり、病状をリアルタイムに分析できるようになると期待されています。
▼Pantelligent(「フライパン+知性」の意味)というこちらのデバイスは、フライパンの熱を感知してスマートフォンにデータを送信してくれるため、肉の焼き加減や具材の投入のタイミングなどを料理ごとに教えてくれます。
↓IOT家電
FinTech(フィンテック)
FinTech(フィンテック)とはFinanceとTechnologyを掛け合わせた造語で、金融とITを組み合わせた新しい動きのことです。
個々の生活者に密着した部分でいうとクラウド上の会計ソフト、SNSのIDだけでの送金システム、手数料0円の決済サービスなど、従来の銀行や金融機関などのサービスに「不便だな」と感じていたIT業界の人たちが変えてきた金融関連の便利なサービスのことです。
ネット銀行で送金をスマホから出来るようになったのもFinTech(フィンテック)の一部です。
ここから更に領域を拡大して「銀行の融資をテクノロジーに任せよう」といった大きな動きがあるのが現在のFinTech(フィンテック)です。
アプリが個人の資産運用をしてくれたり、国際間の送金に金融機関を通さないなど、様々な動きが出てきています。
インターネット登場に次ぐ革命になるとも言われているブロックチェーン技術もこのFinTech(フィンテック)への応用が期待されています。
アスレジャー(スポーツブランドの隆盛、ファストファッションの衰退)
ある企業が行った調査によると、WEB検索するファッションブランドのトレンドが変化しつつあり、ファストファッションからスポーツブランドへの移行がみられつつあるとのことです。米国では「アスレジャー」と言うトレンドワードも耳にするようになってきました。
動きやすくて機能的なライフスタイル重視のファッショントレンドが浸透しつつあり、東京でもスニーカーショップが賑わい、ナイキやアディダスに多くの人が訪れています。これらのブランドからリリースされる商品は耐久性に優れ機能的である場合が多い事はもちろん、ファッション性も高くなりつつあります。
日本から撤退したTOP SHOPに加えてH&M、フォーエバー21など、安かろう悪かろうの商品は選ばれにくくなってきており、いいものを長く愛用したい傾向からファストファッション程安くはないものの、普段遣いしやすいスポーツブランドの人気が今後拡大していきそうな予感です。
リーズナブルの代表格だった「ユニクロ」も現在はそこまで低価格のブランドではなくなりましたね。
家庭用電力の新プラン
2016年の4月1日から電力小売りが自由化され、生活コストが大幅に下がるチャンスが訪れます。
電力会社を自由に選べたり、携帯料金やガソリン代、ガス料金など、個人の生活スタイルに合ったプランを消費者一人一人が選べるようになります。
様々なベンチャー企業や携帯電話会社、鉄道、ガソリンまで業界横断のセット割引や一括契約プラン、ポイント制度が始まります。
セルロース・ナノ・コスメ
男女ともに注目なのが「セルロースナノファイバー」を使った化粧品や日焼け止めなどのコスメ系グッズ。
植物のパルプから取りだしたシートや液体状などさまざまなものに応用できる素材を使った商品のことで、液状なのにしっかりと肌に定着するスプレー型の美容マスク、肌にしっとりと馴染む日焼け止めや化粧下地などが量産体制に入っているそうです。
街かどインスタプリント
スマートフォン内の写真をプリント化してプレゼントにしたり、デコレーションするサービスが今後増加していきそうです。
中でもインスタグラムやツイッターでハッシュタグ付きの投稿をすると端末に自動でデータが取り込まれプリントアウトできる米国発の端末「フォトフォワード」や、ネイルシールのプリントサービスなどに注目が集まっています。
Pokémon GO
位置情報とAR(拡張現実)を融合させたスマートフォン専用のポケットモンスター最新作。
日本・オーストラリア・ニュージーランドが世界で先行して一般ユーザーによるデモプレイを開始し、リリースは2016年中(夏頃の見込み)。
当時のポケットモンスターファンはもちろん、「歴史的建造物や施設など、その場所に応じたポケモンが登場する」という現実とゲームの世界の融合の面白み、ポケモンのキャラクター自体の魅力から、企画展開・世界的な広がりの可能性は無限大。
久しぶりに大人から子供まで巻き込む社会現象になるかも知れません。
Snapchat(スナップチャット)
海外で大ヒットしている「送った動画や写真が消滅する」SNSアプリ。
最近では日本でも女子高生を中心に利用されているようですね。本来のチャット機能よりは動画や写真を送りあう使い方の方が多いようです。
音楽シーンの変化
昔から「流行についていけなくなるのは音楽から」という言葉もありますが、日本の音楽業界はここ数年で大きな変化を遂げました。
CDが売れなくなりDL販売が加速しただけでなく、youtubeや無料ダウンロードを通して「音楽はタダで聴くもの」という認識もより高まっているように思います。一方で生の雰囲気を感じたいという「ライブへの需要」も高まっていると言われています。
海外ではApple MUSICやLINE MUSICに先行してspotify、soundcloudといったサービスが普及しており、日本でも徐々に浸透してきています。
これらはインディーズも含めてアーティストがいち早く新曲をアップロードしていくサービスです。これらの背景を踏まえて音楽を取り巻く環境は、「どんどん国内外の新しい楽曲を探求していく層」、「それらのヒットしたもののみを聴く層」、「まったく音楽に興味がなくなる層」、「自分の好きなアーティストにとことんのめり込む層」とより多様化が予測され、『国民的ヒット曲』は今後生まれないでしょう。
グランピング
昨年から注目されていた「キャンプ+グラマラス」を意味する『グランピング』が今年も引き続き浸透していきそうです。
京都には大型グランピング施設「グラックス」が夏に誕生し、木更津にも「MAGIC」がオープン予定。
ホテルや施設側で用意する『グランピング』は贅沢かつ非日常を楽しめるうえに低価格、更に手間もかからずアウトドア体験ができ、準備が不要という点において現代のライフスタイルやニーズにも非常にマッチしています。
以上、2017年のヒット予測と2016年のヒット予測でした。