正しく理解して必要なものだけ加入しよう。
友人知人、営業マンにすすめられるがままに加入してしまったり、家族が自分を加入させていて、「社会人になったから自分で保険料を払ってね」というケース。このケースでは生命保険料を払い続ける理由はほとんどありません。残念ながらほとんど無駄なお金を払ってしまっているケースが多いのです。
家族や子供がいない
愛する家族や子供に、自分が死亡して収入がなくなったときに保険金を渡してあげる、そういった目的が生命保険の本質であると思われます。
独身のあなたが死亡して生命保険が誰かに支払われる必要はないかもしれません。
ほとんどの人は死なない
これは、厚生労働省が毎年公表している、「完全生命表」というものです。縦軸が人数、横軸が年齢です。
ちょっとわかり辛いですが、10万人のうち、何年後にどれくらいの人が存命なのかどうかを表すグラフです。
上記の表で見ると、例えば30代の人が40代までに亡くなる可能性は約1%で、40代から50代でも3%程度です。
そして更に、死亡する人の3割~4割は自殺です。自殺の場合でも条件付きで給付が降りることもありますが、1%以下の確率の為に数百万も保険料を払うのは考えものです。
生命保険以外でもお金は手に入る
家族がいらっしゃる方、もしくはその予定の方にとっても生命保険に入るべきかきちんと把握する必要があります。
例えばあなたが企業勤めをしていて社会保険料を納めていれば、万が一の時に奥様は遺族年金が受け取れます。会社によりますが一般的には死亡退職金や見舞金制度もあります。また、不動産物件を持っている場合は、ローンが全額免除になります。こういった金額をあらかじめ調べておいて、必要な保障だけの保険に入るというのも必要です。
保険の営業マンにだけ相談していたら、都合のいいことだけ言われる恐れがあるのを認識しておいた方がいいのです。なるべく必要以上のお金は払いたくないですよね!
貯蓄型の保険
保険の種類はいくつかありますが、特に個人年金保険などは加入をオススメされることが多い保険です。
毎月決まった金額を貯蓄し、老後に備えるというもの。数十年後、積立額よりも多くの額が支給され、一見お得に見えます。
ただし、これは長期に渡って支払い続けるから給付金が多くなるだけなのです。でなければ、保険会社は潰れてしまいますよね。誰かが多く払っているから、誰かが多く貰っていて、そうやって制度を維持している訳です。
ですから、毎月の支払いが嫌になったり、厳しくなって途中で解約した場合、掛け金が満額返ってこない場合もあります。もしくは掛け金を下回る場合もあり、何に為に払っていたのかわかりません、、貯蓄なら、定期預金や、リスクの低い投資でもいいですから。
好きなタイミングでお金を下ろせず、お金も減っている銀行に預けているようなものです。
このように、生命保険も投資、もしくは負ける確率が圧倒的に高いギャンブルと見るべきだと思います。その上で中程度のリスクの株や、低リスクの定期預金、債券、投資信託などに資産を使うことも検討した方が賢いと言えます。
特に若い頃は友人の結婚式や車、住宅ローン、遊びなど、お金を使うイベントは多いので、どう使って運用していくか、よく考えて決めたいですね。