新社会人やこれから大人になる人は注意が必要
学生時代はあまり馴染みのなかった不動産投資ですが、サラリーマンになり一定の安定した生活と所得が保障されると、「投資」というものへの興味が湧いてくる方が多くいらっしゃると思います。
特にワンルームマンション投資は手軽にでき、きちんと正社員であれば銀行も比較的容易にお金を貸してくれるため、雑誌やネット上のコラムを見て始めてみようと考える方も多いようですね。
「住宅ローンの返済をしながら利益が出る!」「返済しながら税金対策!」など、一見聞こえの良い話も多くありますが、注意深くはじめないとかなりキケンであることを理解しなくてはいけません。それらのメリットは決して嘘ではないことも判断を誤ってしまうポイントに。
投資ですからリスクは絶対にあります。そして、不動産投資の世界にも悪徳業者は存在しています。いつの世も常です。
詐欺とわかる犯罪だけではなく、国民消費生活センターに寄せられる苦情は、年々増加しています。
実際にたくさんの人が被害に遭っています。被害にあわないためには、正しい知識を身に付け、悪徳業者の手口を知ることが大事です。上手い話には安易に乗らない、興味を示さないことです。
ここではあまり詳細は明かせませんが、きなくさーい話に乗っかり、今後どうなるかわからない知人が私の周りにもいます。
また、儲け話は成功すれば自慢の種ですが、上手くいっていない時はなかなか人に話せないもの。美味しい話だけ聞いて舞い上がってしまわないように注意しましょう!!
悪徳業者を見分ける7つのポイント
・家や勤務先、携帯に断ってもしつこく面談の電話がある
・面談して、断ったらマイルドな脅し文句を言ってくる
・「絶対に利益が出る!」と断定的な話を言われる
・あなただけの情報だから、家族には内緒だと言われる
・クーリングオフや解約をすると、させないように妨害するする
・即日の契約を迫り、ファミレスや喫茶店などで長時間の勧誘をする
・銀行融資の申し込みや、手付金、中間金などの手続きを急がせる
一見わかりやすそうな事例ですが、なかなか当事者だと判断が難しい場合があります。
きちんと理性があり、知識のある人に対してはなかなか売れない物件なので、
業者も何かと強引になります。
大人になっていく上で、避けて通れない話になる
家庭を持ったり、貯金が増えていくことで、「資産形成」「老後の資金作り」といったテーマは必ず出てきます。
そんなとき、周りに相談する人がいなかったり、あまり詳しくない人だと判断を誤りがち。
さらに、お金を増やす、可能性が広がるという行為として、ある種自分の都合のいいように考えてしまう傾向にあります。
また、もっとわかりにくい手口もあります。
友人からの紹介、不動産投資の交流会
紹介型の不動産物件販売(ネットワークビジネスのようなもの)です。
→友達や知り合いもやっている、という安心感
→仲間を集めて一体感を煽り、不安を取り除く
→長い話や成功者の体験談(サクラの場合も)で、判断能力を奪う
→紹介でないと買えない物件、と勧める
→初期費用が0円、キャッシュバックがあるなどの謳い文句
これらの状況で、価値のない物件を買ってしまう恐れがあります。
投資を始めるなら、間違いなく大手が無難です。
なんだかやり手そうな営業マンが堂々と話していたり、成功者の話を聞かされると、「俺ももしかして、、」
と思う瞬間はあると思います。
もちろん、成功している方も数多くいらっしゃいますが。
物件そのものよりメリットをものすごく強調してくる
・東京オリンピック開催による地価上昇
→開催決定直後か、決定前に買っていないと旨みは薄いです。
→オリンピック後はどうなる?
・中国など、海外の資産家が大量に土地やマンションを購入していて、需用がある
→外国人が買うことによる需要増が何十年後も不動産価格が安定する要因にはならない
・高利回り、家賃保証
→借り手が減ると簡単に家賃を下げるオーナーもいます。
→保証会社が潰れたらすべてなくなります。
→利回りに諸経費の予算が考慮されていない。
・新築で何年後も価値が落ちにくい
→新築はもっとも買ってはいけない物件のひとつです。
新築であることに価値があるからです。誰かが住んだ時点で価値は当然減ります。
→例えば20年前の事を考えてみて下さい。
携帯電話すらなかったはずです。
現在最新鋭の設備でも、ローンを払っているうちに価値のない機能になっている可能性もあります。
・インフレが来て、現在の借金は将来的に価値が低くなる
→ありえる話ですが、デフレの可能性だってぬぐえません。
悪徳業者に引っかからないために
・うますぎる話を鵜呑みにはしない
悪徳業者を見破るのは難しいです。契約の最後まで巧妙に相手を引き込む業者がいます。
悪徳業者の作る広告も最近では大手に負けない立派なものが多くて、見抜くのは難しいです。
・連絡先等の情報を確認する
連絡先が、しっかりとしたものかを確認する。所属団体などは、架空に作っている場合があります。インターネットなどで確認をする。
・登録番号を確認する
不動産業を営むには、宅地建物取引業者の登録が必要です。登録には審査があります。番号の新旧で、業者の新旧がわかります。
・広告に惑わされない
ネット上に広告があったし、というのも危険。広告があるから優良、ホームページがしっかりしているから安心、という訳でもありません。
成績の為にいい話しかしない営業マンにも注意。
これらは、最低限の必要事項です。
別の記事でお話出来ればと思いますが、いい物件の見極めポイントもきっちり押さえておきたいですね。
▽参考記事