ウクレレ、サックス、ピアノ、シンセサイザーなどを使い、心地よい音楽を奏でるTropical House(トロピカル ハウス)。
ノルウェー出身のKygo(カイゴ)が最近かなり露出していますが、まだまだその他のアーティストたちの知名度は少なめ。でも実は2013年~14年頃のEDM全盛期からトロピカルハウスを作り続けてきた名アーティストが世界にはたくさんいるんです。
本記事ではKygo含め18のアーティスト&DJをご紹介していきます。最後に全アーティストのおすすめ楽曲をまとめたプレイリストも掲載しているので、よろしければそちらも是非聴いてみてください。
Kygo(カイゴ)
ハウスのジャンルを超えて知名度を拡大し続けるKygoは、1991年生まれのノルウェー人アーティスト。本名はKyrre Gørvell-Dahll(カイル・ゴーヴェル・ダオル)で、「Kygo」はその頭文字を取ったもの。
6歳からピアノを習い、16歳で独学による楽曲制作を開始。スコットランドの大学でビジネスと金融学を学んでいたものの、中退し音楽作りに専念。無名のまま2014年にEd Sheeran“I See Fire”のリミックスをSoundcloudやYouTubeで公開したところ、世界的大ヒットを記録。現在まで快進撃を続けており、レコード会社主導ではなくソーシャルにアップしたところから人気に火が付く「ストリーミング世代」の先駆けとも言われています。
ノルウェー出身なのにトロピカルソングを作れるのは意外ですが、父親が海運業をしていたこともあり、日本、ブラジル、ケニア、エジプトなど世界各国を幼少期に転々としていたようです。
Kygo – Firestone ft. Conrad Sewell
Kygo – Stole The Show feat. Parson James
Thomas Jack.(トーマス ジャック)
1993年オーストラリア生まれのDJ・アーティストにして「トロピカルハウス」のネーミングの生みの親。Martin GarrixやZedd、Hardwellなどビッグルームやプログレッシブハウス全盛の時代から南国風のアレンジを効かせたピースフルな楽曲を作り続け、Soundcloud上で自身の楽曲に「Tropical House」とネーミングしていました。現在はマイアミに拠点があり、公演はほとんどアメリカ国内で行っています。
Thomas Jack – Rivers
Robin Schulz(ロビン シュルツ)
ソフトモヒカンヘアーとサングラスがトレードマークの1987年生まれのドイツ人アーティスト。2014年の楽曲「Waves」が大ヒットし、グラミー賞の最優秀リミックスレコーディングに選ばれ世界的地位を獲得。楽曲のほとんどにエレキギターのリフを使い、どこか懐かしいサウンドを奏でることでエレクトロミュージックファン以外からの支持も厚いようです。DJ世界ランキングでは2015年に初登場し89位。
現在はLausbuben Recordsというレーベルも運営しています。
PETIT BISCUIT(プティ ビスキュイ)
2015年に弱冠15歳の若さでデビューしたフランスの天才アーティスト。
同年にリリースしたSunset Loverがクラウド上で大ヒットし、現在HOUSE界で最も今後の活躍が期待される若手のひとり。サウンドはハッピーなトロピカルサウンドではなく、BPM遅めのチルアウト系。
極めて癒し系な楽曲が多いため、浜辺でゆったりと寛ぎたいとき、遊び疲れてリラックスしたい夕方~夜にかけて流すとベスト。落ちます。
Darius(ダリウス)
1980年生まれのフランス人アーティスト。ミュージカルへの出演など俳優活動も行いながら楽曲制作を続け、2012年にリリースした「Romance EP」が大ヒット。
楽曲はDEEP HOUSE寄りのメロディックで自然と身体を動かしたくなるような楽曲が多いものの、夜だけでなく日中から夕方までどのタイミングで聴いても心地よいサウンドが魅力的。特に「Hot Hands」はHOUSE界のマスターピース。
Sam Feldt(サム フェルド)
1993年生まれのオランダ人DJ&音楽プロデューサー。エレクトロミュージックの大手 SPINNIN’ RECORDSから2013年にデビュー後、「Show Me Love」や「The Devil’s Tears」などがストリーミングサービスで爆発的ヒットを記録。
Deep House寄りのメロディアス系からポップ、王道トロピカルまで楽曲の幅が広く、エレクトロサウンドにありがちな「前の曲と似てる…」というのが少ないのが特徴で、現在新たにリリースする楽曲の人気はDeep、Tropicalの枠を超えて世界中に広がっているところ。
急速に知名度を獲得しているためDJ世界ランキングではTOP100にランクインしていないものの、今年は必ずランクインしてくるはず。
Summer Sonic 2016で初来日。
Sam Feldt – Been A While
Janieck – Feel The Love (Sam Feldt Edit)