通信技術の発達により、「車もインターネットに繋がる時代」がそろそろ一般化していきそうな流れです。
この分野で先進的なのはテスラモーターズですが、Apple社の「Apple CarPlay(アップル カープレイ)」、Googleの「Android Auto(アンドロイドオート)」も2014年の発表から本格段階に入ってきました。
すでにCarPlay対応のカーナビも販売されているほか、Apple社からは先日、Apple CarPlay(アップル カープレイ)を今後初期搭載する車種が発表されました。
高級車はもちろん、トヨタやホンダ、三菱など日本でもお馴染みのメーカーにも導入される予定です。
Apple Carplayとは?
Apple Car Playとは、これまでの「目的地までのナビゲーションや音楽・ラジオ再生」が主流だったカーナビのあり方を一新し、自動車自体がインターネットに繋がり、様々な機能を使えるようになるシステムのことです。自動車もスマートフォンの一部になる、というのが分かりやすい例えですね。
▼フェラーリのApple Car Play
これにより、自動車のタッチスクリーン操作で音楽再生やマップ表示、オーディオブックの再生のほか、メッセージのやり取りや通話も出来るようになります。「Siri(iOS向け秘書機能アプリ)」も使えるので、音声によって車に指示を与える事もでき、操作をする必要もなくなってきます。
お腹が空いたら近くの美味しいレストランを探してもらって、そのレストランの評価がわかるレビューサイトに飛んで、そのままマップで目的地設定してもらう…といった使い方も考えられますし、エアコンの調整、ひいてはドライビングモードの変更やエンジンのONOFF、ドアロックの解除などもOSを通じて出来るようになるかも知れません。
Appstoreで映画を買ってそのまま車内で上映会、なんてことも出来そうですね。
様々な企業・自動車会社が対応するアプリを次々とリリースしていきそうです。
▼Apple Car Playレビュー
多くの操作が音声で賄える一方、マップはまだまだApple社製よりGoogleマップの方が便利だったりしますし、BMWは拡大・縮小の読み込みも早く見やすいものを提供していたりしますから、本来のカーナビ機能と並行してこれらの機能が展開されていくのはほぼ間違いなさそうです。
「Apple CarPlay」搭載車種
▪アウディ 2017年発売のQ7、A4
▪ビュイック 2016年発売のラグジュアリーセダンに
▪キャデラック 2016年にATSなどのセダン、SUVのエスカレードなどほぼ全車種で搭載
▪シボレー 2016年からほぼ全車種で対応
▪シトロエン セダンタイプを中心に2016年搭載
▪DS シトロエンから独立した高級ライン。2016年搭載
フェラーリもほぼ全車種対応、フォード、GMCなどアメリカのメーカー、ホンダ、韓国のヒュンダイも一部車種で2016年から搭載開始。
メルセデスベンツはエントリークラスから搭載を開始。
スズキなど大衆車にも搭載されるので全国で急速に広がっていきそうです。
フォルクスワーゲンもほぼ全車種が2016年中に搭載。
最近注目のキーワードである「IOT」が一般普及するきっかけになるでしょうか?今後も自動車業界から目が離せませんね。