メンズアウターの種類を整理
新シーズンになると1着ぐらいは新しいアウターが欲しくなるものです。
SNSやサイト、ファッション雑誌、街行く人などを見ながら、自分の欲しいアイテムを見つけたりしますが、アウターってどんな種類があるのか、というところから考えてみると、自分に似合うものが整理しやすかったり、手持ちの服と比較しながら次に買い足す服を見つけられるはずです。
ということで、本記事では春先や秋口にコーディネートしたいライトなアウターの種類を一挙にご紹介します。
さらに、それぞれのアイテムのデザイン的特徴や雰囲気、着こなし、チェックしたいブランドなども併せて整理しているので、普段なかなか買わないアイテムにチャレンジしてみて、印象をガラッと変えてみるのも面白いかもしれません。
テーラードジャケット
出典:Farfetch
メンズファッションの基本といえばテーラードジャケット。
最近はリーズナブルな価格にも関わらず、縫製や生地感がしっかりとしたジャケットが増えてきました。しっかりと身体にフィットしたサイズを選べば、インナーは無地のTシャツやシャツ、パンツはデニムやスラックス、スウェットパンツなどコーディネートがしやすくなります。
清潔感のある印象を与えられる1枚は、ぜひ持っておきたいアイテムです。
ウール素材のものは春には暑く季節感がないので避け、コットン素材やシアサッカー生地の、比較的薄手のものを選びたいですね。
最近ではセットアップで、スーツのように上下セットで購入できるものも多いので、一緒に買ってしまえば着こなしが格段にラクになります。
◆ジャケットでチェックしたいブランド
- 低価格帯: 417 by EDIFICE、ジャーナルスタンダードレリューム、グリーンレーベルリラクシング、ナノ・ユニバース、スーツセレクトなど
- 中価格帯: リングヂャケット、ジュンハシモト、シェラック、ラウンジリザード、ジョンローレンスサリバン、エンジニアド・ガーメンツ、エディフィスなど
- 高価格帯: サージュデクレ、タリアトーレ、ラルディーニ、アルテア、イザイア、アルマーニなどのコレクションブランド系など
MA-1
出典:Farfetch
2015年から人気に火が付いたMA-1は、アメリカ軍のパイロットジャケットがルーツ。中綿入りで防寒着として着用するのが普通ですが、最近ではナイロンやコットン素材の薄手のMA-1が各ブランドからリリースされ、春でも気軽に羽織れるアウターになっています。
総じて着丈が短いのでインナーを長めにして裾から出し、縦長に見えるように意識した方がスタイルが良く見えます。
◆MA-1でチェックしたいブランド
アルファ・インダストリーズ、アヴィレックス、セレクトショップオリジナル商品、WTAPS、WJKなど
Gジャン(デニム)
出典:Farfetch
ワークテイスト溢れるアウターといえばGジャン。
以前は野暮ったいアイテムに見られがちでしたが、リーバイスやリー、GAPなど老舗ブランドも細身のデザインを取り入れ手軽にコーディネートに取り入れやすくなりました。
丈が短いのでバランスが取りやすく、スタイルに自信がない人でも比較的着こなしやすいのが特徴です。
デニム自体のダメージは少ない方が今風です。デニムならではの厚手の生地の商品よりも、ストレッチが効いた柔らかいアイテムの方が、冬場にコートのインナーにし易いのでおすすめです。
◆Gジャンでチェックしたいブランド
- 低価格帯: LEE、リーバイス、ラングラー、セレクトショップオリジナル系
- 中価格帯: ブラックデニム、KURO、アーペーセー、アクネ・ストゥディオズ、ヌーディージーンズ
- 高価格帯:メゾン・マルジェラ、ビズビム、サン・ローラン、グッチなど
コーチジャケット
出典:Farfetch
コーチジャケットは秋冬から春までカジュアルファッションでよく用いられるアウターの一つです。
ナイロン素材の商品がほとんどなので、特に春のファッションのアウターとして活躍します。
襟があり、前身頃はボタンで留めるのが主流で、丈は短めのものが多く、カジュアルな雰囲気なのでドレッシーなファッションやキメキメな着こなしが少し苦手な方におすすめです。
スケーターやストリートファッションで人気のアイテムでもあり、レッドやグリーン、ブルーなど豊富なカラーリングが揃うのが特徴です。素材がナイロンのため、ほとんどのブランドの商品が1万円以下~3万円程度で手に入ります。
◆コーチジャケットでチェックしたいブランド
チャンピオン、ステューシー、ベン・デイビス、エックスラージ、アヴィレックス、などのストリート系ブランド
ダブルライダースジャケット
出典:Farfetch
良質な革のものを購入し、愛着を持って何年も愛用したいのがダブルレザーライダースです。
ロックテイストな着こなしにするか、クリーンな着こなしにするか、意外にどんなファッションテイストにも合う汎用性があるのが特徴です。
サイズが大きいと、途端に野暮ったくなるアイテムなので、キツめのサイズを購入して革を伸ばしていくのがおすすめです。
そのためにレイヤード用の薄手のパーカーまで出ているので、真冬と夏以外に使えて活用シーンが多いです。様々なブランドからリリースされています。
◆ダブルライダースでチェックしたいブランド
- 低価格帯:ZARA、WEGO、ナノ・ユニバース、スタディオス、その他セレクトショップオリジナル系
- 中価格帯:ショット、ローター、ラウンジ・リザード、ジョルジオ・ブラッド、バンソン、wjk、ジェームスグロースなど
- 高価格帯:バックラッシュ、ゴールデングース、ユリウス、リックオウエンス、アンダーカバー、ルイスレザー、サンローランなど
シングルライダースジャケット
出典:Farfetch
その名のとおり、中央に1つのジップが付属するシンプルなレザージャケットを「シングルライダース」と呼びます。
多くの商品が首元にストラップが配置されているのも特徴です。襟の性質上ややボリューム感のあるダブルライダースに比べ、よりスッキリとした着こなしができ、男らしいアウターの代表格です。シンプルなぶん、より体にフィットしたサイズを選ぶ必要があります。
ミリタリージャケット(M-65)
出典:Amazon
男らしさが引き立つメンズの定番アウターと言えばミリタリージャケットです。
MA-1を除き、最も定番のデザインと言えばM-65で、胸元と腰回りに4つのポケットが配置され、立ち襟使用の無骨なデザインです。
冬物はシンサレート(中綿)入り、春ものはシャツに近い薄手のものが主流です。春夏ではイタリアの名門ブランド「アスペジ」社のフィールドジャケットが有名です。
◆M-65でチェックしたいブランド
アスペジ、コロナ、モンキータイム、ショット、スピワック、アヴィレックス、アルファインダストリーズ、レミ・レリーフ、サスクワッチファブリックス、ワコマリア、マーカウェアなど
フィールドジャケット
出典:Farfetch
フィールドジャケットは、もともと英国紳士が余暇でハンティングやアウトドアをするために羽織っていたジャケットのことです。
テーラードジャケットのような仕立てに、大きめのポケットや動きやすさなど機能性を組み合わせたアウターです。大枠のデザインはM-65に似ていますが、より品の良い素材感や仕立てなのが特徴です。
イギリスの「バブアー」が圧倒的知名度のほか、M-65と同じくイタリアのカジュアルブランド「アスペジ」社の商品が定番です。
◆フィールドジャケットでチェックしたいブランド
バブアー、アスペジ、ミノトール、ナナミカ、エディーバウアー、シエラデザインズ、イーグル、ベルスタッフ、ジュンヤワタナベマンなど
シャツジャケット
出典:Farfetch
春先に手軽に羽織れつつ、着崩れやヨレをあまり気にしなくていい優秀アイテムがシャツジャケットです。
ひと口にシャツジャケットと言っても定義は曖昧ですが、多くはミリタリー風のデザインでコットンやレーヨン地、シャツより厚手でボタン留めのアウターとトップスの中間のようなアイテムの事を指します。
やや厚手のフランネル地やデニムシャツなどと合わせて体温調節が微妙な4月下旬~6月まで重宝するアイテム。冬場はインナーにもなるので、1枚は持っておきたいですね。
◆シャツジャケットの主要ブランド
ナノ・ユニバース、レミ・レリーフ、マージン、マーカウェア、ファクトタム、ダントン、クライミーなど
ノーカラージャケット
出典:Amazon
ミリタリー、スポーツ、ワークなど、様々なテイストのウェアをベースに襟を無くし、U字に切り取ったようなアウターがノーカラージャケットです。
適度な抜け感やプレーンな印象を与えられ、どこか力の抜けたゆるい雰囲気を演出します。
インナーはハイネックやモックネックなど首元にアクセントのあるものでもよし、Uネックやノーカラーのシャツ、ラウンドネックなど意外に何でも馴染みます。Vネックを合わせるのはミスマッチなので注意が必要です。
マウンテンパーカー
出典:Amazon
マウンテンパーカーは登山用のジャケットをベースに、カジュアル感と小綺麗なタウンユースの印象が両立した、使い勝手が良い人気のアウターです。
ポケットの多い機能的なデザインと、選択肢が多いカラフルな色展開が特徴です。ジャケットなどと比べて型崩れを気にしなくていいのも嬉しいポイント。春らしいコットンの生地のものを選ぶのがおすすめです。
◆マウンテンパーカーでチェックしたいブランド
- 低価格帯:アメリカンイーグル、ペンフィールド、アノワック、シエラデザインズ、フリークスストア、ジャーナルスタンダードなど
- 中価格帯:ナナミカ、スノー・ピーク、ザ・ノース・フェイス、アークテリクス、MOFMなど
- 高価格帯:オリバースペンサー、コムデギャルソン、ナイジェルケーボン、モンクレールなど
シェルジャケット
出典:Amazon
マウンテンパーカーと似ているものの、より機能に特化したのがシェルジャケットです。
各ブランドが先端技術を駆使して防水性や撥水性、通気性を両立したアイテムをリリースしています。触り心地がツルツルしていたり、表面にやや光沢がありスポーツ感が強いのが特徴。
風を通さない素材のものが多いので、冬場はこの下にダウンジャケットを羽織りレイヤードすることで防寒対策を整えます。
様々なアウトドアブランドがありますが「スノーピーク」がイチオシ。マウンテンパーカーと同じ扱いで販売されているお店が多いので、素材感や手触りで購入を決めてみてはいかがでしょう。
◆シェルジャケットでチェックしたいブランド
フレッドペリー、スノー・ピーク、ザ・ノース・フェイス、フィルソン、ホグロフス、デザント、パタゴニア、カナダグースなど