少し街を歩いただけで汗をかいてしまい、においも気になる夏の季節。そんな気を付けたいシーズンには印象を爽やかに、清潔感を演出してくれるフレグランスが最適ですね。
冬の時期には暖かみのあるムスクやアンバー、バニラを使った香りが合うように、ジメジメとした夏にはシトラスやレモンなどの柑橘系や、ジャスミン、ミントなどすがすがしい香りが良く合います。
本記事では、香水の付け方、身だしなみを簡単にご説明したうえで、夏の定番ともいえる名作香水や、独自のオススメ香水をピックアップしてご紹介していきます。
香水って、いつ、どのくらい、どこに付ければ良いの?
この季節、まず気を付けたいのがつける量
日本人はそもそも無臭であることを好む方が多いのですが、日本の夏はとても湿度が高く、これによって鼻の粘膜が他の季節よりも潤い、香りに対して敏感になります。
つまり普段よりも「つけすぎに注意しなければならない」ということです。甘い香りやスパイシーな香りは特に重たく感じやすいので、自分で香っているかわからなくても、何プッシュもつぎ足すのはオススメできません。
1か所につき大体1回、または多くても2回程度プッシュすれば良いのではないでしょうか。
いつ付けるのが効果的か
香水の香りは、付けてから時間が経過するにしたがい変化するため、1種類の香水につき3つの段階があります。香水のエタノール濃度や気温、更にはその日の体調にも左右されるため、一概には言えませんが、以下を参考にしてもらえれば良いかと思います。
・トップノート:香水の第一印象の香りです。香水を付けて、最初に香るのがこの香り。継続時間は、10分から20分くらいです。
・ミドルノート:香水の最もコアな香りといえます。この段階のさりげない香りを中心として、相手にも楽しんでもらえるように、時間を逆算して付けると良いかもしれません。継続時間は30分から長くて3時間くらいです。
・ラストノート:ミドルノートが終わった後に残る余韻の香りです。継続時間は3時間から長いもので24時間とも言われています。一番長く纏う香なので、付ける人の印象になり得ます。
身体のどこに付ければ良いか
暑い時期は、特に体温も上昇しがちで香水の揮発性も高まることから、上半身を中心に付けるのを避け、自然に香りが立ち上る下半身(ひざの裏側やくるぶしなど)を中心に、それぞれ1~3回程度を付け、スマートさを演出してみると好印象です。
夏におすすめのメンズ香水10選
SERGE LUTENS(セルジュ ルタンス) ロー セルジュ ルタンス
香水を題材にした映画まで公開されるほど、フレグランスに関する文化・歴史が深いフランス。そんな同国で2007年に「香りの巨匠」と認められ芸術文化勲章を受賞した、調香師であるセルジュ・ルタンス氏による香水専業メーカー。
同メーカーの中でも夏のシーズンに合う「ロー シリーズ」で最も人気の香りがこちらです。シトラスやアクアノートといった定番ともいえる爽やかな香りながら、決して強調せず、清潔感を漂わせるようなバランスはさすがです。
CHANEL(シャネル) アリュールオム スポーツ
爽やかでいて、程よくスパイシーなカジュアルさを感じる香水にはよく「〇〇スポーツ」というネーミングがつけられていますが、この香水も汗をかく夏のレジャーシーンやスポーツの後にさりげなく纏いたい、男女ともに好印象を与えられる香りです。
発売から10年以上経つ現在でも夏場によく売れているそうです。シシリアオレンジ、チュニジア産ネロリのフレッシュさに、トンカビーンズやペッパーが加わりキリッとした印象になります。
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John Varvatos(ジョン バルベイトス) アルティザン ブルー
シトラスとフレッシュハーブの目の覚めるような組み合わせに、ウッディのアクセントが効いた爽快感あふれるフレグランスです。
一つ一つのボトルにナチュラル素材でハンドメイドされた装飾がほどこされていて、さながら地中海に眠る財宝をイメージしたかのよう。
DAVIDOFF(ダビドフ) クールウォーター
1988年に発売され、30年近くの歴史を誇る名作香水。
甘さがなく、フレッシュで爽快、スパイシーさのある香りなので、どちらかと言えば渋い雰囲気を演出するような大人のフレグランスです。
オレンジ、ラベンダー、ペパーミントなどのトップノートに、ラストはアンバー、ムスク、サンダルウッドなど落ち着いた雰囲気に。始めはつけすぎると、香りがきついので注意が必要です。
長く定番のため価格も比較的お求めやすいので、ぜひ試してみてください。
Tom Ford(トムフォード) コスタ アズーラ
ビジネススーツや紳士向けの高級デイリーウェアだけでなく、香りのジャンルごとに異なる世界的調香師を招き、フレグランスを展開するTom Ford(トムフォード)。
こちらはビーチからリゾートホテルのプールまで、優雅な夏のアクティブシーンを彩ってくれそうなみずみずしいハーブ系のフレグランスです。
シーウィードやセロリシードのトップノートにレモンやラベンダーが加わり、ラストはベチバーやバニラなどウッディ調に。みずみずしさに始まり、爽やかな甘みへと変化していく香りです。
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トムフォードのサマーフレグランスの中でも、最も有名なものと言えば通称「ネロリ」。
AQUA SAVON(アクアシャボン) ウォータリーシャンプーの香り
香水を普段つけない方でも、比較的短い時間で香りの終わりが来るので、手軽に挑戦できる爽やかなシトラスのオードトワレ。
オードトワレなので継続時間は少ないですが、さりげなく、みずみずしい清潔感を纏えるのがとても好評です。
CREED(クリード) アバントゥス
爽やか&フルーティーな夏らしい香りなら断然チェックしたいのがアバントゥス。
アップル、パイナップルなどフレッシュで清潔感がある香りからジャスミン、パチョリ、ムスク、オークモス、バニラなど徐々に男性的なセクシーさを感じる香りへと変化していきます。素材の良さか、調香の絶妙さなのか、価格は高いものの既存のフレグランスとは一線を画した質の高さです。
HERMES(エルメス) テールド エルメス
エルメスの香水と言えば爽やかなユニセックス系ジャンルとして「ナイルの庭」が非常に有名ですが、こちらの「テールド エルメス」はより男性らしい、官能的でウッディな香りが特徴です。
夏の日差しをイメージさせるようなシトラス、ローズ、ゼラニウムなどのシャープで爽やかなフローラル系の香りから、シダー、ベチバーなどの暖かみのある香りへ移行。甘さが抑えられているため飽きが来づらく、長く愛用できる香りと言えるでしょう。
Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ フェラガモ) アクアエッセンツィアーレ
レモンリーフやミントなどグリーンな香りにシトラスやマンダリンを加えた、ほのかに甘く香りつつ、フレッシュな爽やかさもあるのがこちらの香水です。
ベーシックで万人受けしやすくつけたてはライトですが、カスカロンやローズマリー、ラベンダーなども香ってきて甘く大人な雰囲気もあります。ラストはウッディ系。
ACQUA DI PARMA(アクア ディ パルマ) コロニア
1916年に創業し、100年以上の歴史を誇るイタリアを代表するコスメ&フレグランスメーカーであるACQUA DI PARMA(アクア ディ パルマ)。
中でもブランドを代表するシーンを選ばないフレグランスがこちらの「コロニア」。ラベンダー、パチョリ、サンダルウッド、ローズマリーなどを調合した爽やかで夏に最適な柑橘・フローラル系フレグランスです。