今年のモーターショーで日産が発表した新型SUVのコンセプトカー。非常に未来的なデザインでスタイリッシュですがよく見てみると…
サイドミラーがついてないんですよね。
フロント、タイヤ、全体のスタイリッシュなデザインに目が行きがちですが、実はこのサイドミラーのない車、ただコンセプトカーだからという訳ではなく、国土交通省が保安基準の改定により、クルマのミラーをカメラで代用することを認めたからなんです。
こちらはポルシェのコンセプトモデル。
サイドミラーの替わりにカメラが装着されているので若干違和感があるデザインになっています。ちょっとかわいい感じ。
最近の車はバック用の後方カメラや車庫入れ時に便利な「アラウンドビューモニター」を搭載する車種も多いですが、やはり車線変更時など運転中にサイドミラーでは補いきれない死角があるのが問題でした。これをカメラで代用する事でより安全性能が増す、という事なんですね。
また、カメラで代用して明るさを調整する事で暗くてよく見えないという問題も解消されます。
保安基準の改定は今年6月に施行されるので、事実上6月からこのようなミラー全てをカメラとモニターで代用した車が公道を走ることが出来るようになります。
▼フォルクスワーゲンのミラーレス車のインテリア。ドアにモニターがついているのがわかります。
これだとまだまだサイドミラーに比べて見づらいような印象がありますが、ハンドルの上やピラー部分をカメラにするなど各社色々と運転しやすいデザインを考えているそうです。
▼こちらはレクサスが2016年11月頃にリリースするスポーツクーペ「LC500」。この車は正式にミラーレスの車だとアナウンスされています。
この写真だと小さめのサイドミラーがついているように見えますが、このデザインをミラーレスとして出すのか、正式に販売するモデルの全貌がまだ明らかになっていないのでわかりません。
▼こちらはトヨタ発表のデザイン
ちょっと最初は戸惑いそうなミラーレス車ですが、自動運転より早く訪れるかもしれない車の新しい未来、続報が入り次第またお伝えできればと思います!