スカジャンに注目!
レディースから飛び火した「MA-1ブルゾン」を筆頭に、襟なしでシンプルなアウターが人気の昨今ですが、2016年春夏からスカジャンに注目が集まっています。シンプルな襟なしから、刺しゅうやカラーリングで遊ぶ襟なしへ。
各ブランドから様々なアイテムがリリース予定なので、本記事では随時販売開始されたアイテムの中からおすすめ&これ気になった、をご紹介していきます。
ハイブランドから老舗、ファスト系まで幅広く掲載していく予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
そもそもスカジャンとは!?
スカジャンとはそもそも何ぞや、という部分を解説していきます。
もともとスカジャンはある意味日本で発祥したウェアです。
第2次世界大戦後、日本を占領したアメリカ軍が自分達のミリタリージャケットに和風の柄や動物の刺しゅうを入れたのが始まり。
つまりミリタリーウェアがルーツであり、日本文化と融合して生まれたものです。
初期のころは自分たちのジャンバーのほか、軍隊で使っていた落下傘(パラシュート)を染め、ジャンバーに仕立てて職人が刺しゅうを施すのが主流となりました。この素材が「シルク」で出来ていたことも現在のテカテカしたスカジャンのルーツになっています。
▼落下傘
一般的なスカジャンの多くは「サテン」、もしくは「別珍(ヴェルヴェット)」が使われています。
このサテンはレーヨンやポリエステルが含まれるほか、シルクを混合する場合もあります。
また、スカジャンの特徴は「刺しゅう入り」「リバーシブル」「サテン生地(テカテカ)で薄手」「フロントジッパー」などがあります。
よく比較されるスタジャンとは結構ディティールが違いますね。
また、スーベニアジャケットと呼ばれる場合もあります。
▼古き良きスカジャンを探しに行きたい方はこちらへ
▪横須賀 どぶ板通り商店街
→プリンス商会というお店が有名です。
〒238-0041 神奈川県横須賀市本町2丁目4
営業時間 11:00~18:30
定休日 水曜
基本アメカジなので東京では上野でも多く取り扱われているのはご存知の通りです。
襟なしアウターの種類
スカジャンに代表される襟なしアウターはいくつか種類あり、それぞれを分けるための特徴があります。
見た目は似てますが少しづつ違っています。ただ最近はそれぞれのアイテムの特徴を組み合わせたような商品も多いので、明確な定義はしにくくなってきていますね。
・MA-1(写真左)
アメリカ空軍パイロット用の仕事着がルーツです。袖や裾、襟が操縦時の邪魔にならないようリブになっています。
生地は主にナイロン、防寒用に中綿が入っていて、左袖にポケットがついているのが特徴。
ボンバージャケット、ボマージャケットなどとも言われる事が多い。これは爆撃機のパイロットが着用した革ジャンバーがルーツです。
スカジャンに最も近いのがこれ。
・スタジャン(写真中央)
こちらも米国発祥で、大学の野球チームのユニフォームがルーツ。スタジャンは和製英語で、現地ではヴァーシティージャケットなどとも言われています。アワードジャケットと言われることもあります。
動きやすさ重視で、ラグラン袖(首から袖まで一直線に伸び肩幅がない)なのが特徴。またフロントはジップではなくボタン留めが主流。
・トラックジャケット(写真右)
スウェット、ジャージー素材で作られた動きやすいブルゾン、いわゆる「ジャージ」です。
襟があるタイプの方が一般的です。
という事で、長くなりましたがここから各ブランドをご紹介していきます。
スカジャンのおすすめブランドまとめ
VANQUISH(ヴァンキッシュ)
2015年9月に発売されヒットした”SHIBUYA スカジャン”が新カラーで登場。現在予約受付中です。
定番の光沢感はもちろん、ハチ公をイメージした犬の刺しゅう、バックは渋谷の主要スポットの地図が刺しゅうされています。お土産に外国人にも受けそうな作り。リバーシブルです。
▼多彩なカラーを用意。モノトーンも展開されていきそうです。
¥23,760
XLARGE(エックスラージ)×天明屋尚×テーラー東洋
絵師「天明屋尚(てんみょうや ひさし)」とカジュアルブランドのエックスラージ、スカジャンの老舗「東洋テーラー」がコラボレーションした伝統と先端を感じるスカジャン。
¥62,640
▼老舗「東洋テーラー」のホームページはこちら
N.HOOLYWOOD(Nハリウッド)
Nハリの新作は細かなグレーのチェック柄とブラック×生成りの2カラー展開で発売中。
47,520 円(税込)
VIRGO(ヴァルゴ)
音楽をルーツにしたファッションを提案する2003年スタートのファッションブランド。雑誌「RUDO」、「smart」などの掲載定番です。
伝統的なスカジャン素材のベルベット・サテンのリバーシブル。
¥32,184
ROTAR(ローター)
バイカージャケット、スカジャン、スタジャン、デッキジャケットなど男らしいアイテムが揃うブランド。
背中に東京をイメージして作成された都市「RO-KYO」の豪華な刺繍があります。
表地は光沢が抑えめでヴィンテージ感のあるサテン地を使っています。春夏新作ではないので中綿入り。
¥41,040
ALDIES(アールディーズ)
ベーシックなウェアをカラフルに仕上げる事が得意な日本のファッションブランド。リブのカラーリングや光沢感などインパクトあるアイテムに仕上がっています。
¥29,916
NO ID.(ノーアイディー)
ミリタリー、ワークウェアにロックな要素を組み合わせるのが得意なアーティストにも支持されているブランド。
刺繍は裏のみ。カラーリングや光沢がありながらややマットな質感がかっこいいです。すぐに売り切れそう。
¥23,760
GDC(ジーディーシー)
「日本一おしゃれなオジサン」熊谷隆志氏が手掛けるファッションブランド。
MA-1に使われるナイロンツイルを使用しているので、ハリがあり耐久性と撥水性に優れたアイテム。
スタジャンライクでアメリカンな雰囲気もあり、本格的な刺繍モノより着こなしに取り入れやすそう。さすがです。
¥73,440
JOURNAL STANDARD×STAMMBAUM(ジャーナルスタンダード×シュタンバウム)
着古したような色あせ加工がグランジな一着。ヴィンテージ風の仕上がりはメイドインジャパンの特別な技術がある工場の仕事だそう。
¥91,800
ADAM ET ROPE’(アダムエロペ)
表は単色のフェイクスウェード、裏はポリエステルサテンのリバーシブル仕様のスカジャン。
高級感とクリーンさを持ち合わせたスカジャンらしからぬこのブランドらしい作りです。使い回しやすそう。
¥25,920
HUMAN MADE® for SEVEN(ヒューマンメイド フォー セブン)
アーティストEXILEのNAOTO氏がクリエイティブ・ディレクターをつとめるセブンと、NIGO氏のヒューマンメイドがコラボレーション。
裏面・表面それぞれに「7(SEVEN)」をあしらったスカジャンのほか、カットソーやデニムパンツを発売しました。
80,000円
▼次ページでも商品を紹介していきますが、スカジャンのリリースが多い老舗や定番ブランドをざっと並べましたので参考にしてみてください
ルードギャラリー/テーラー東洋/JUNKSTAR/CBGB/泥棒日記/備中倉敷工房/クロップドヘッズ/ドライボーンズ/フェローズ/ドゥニーム/ザ・フラットヘッド/ヒューストン/ウエアハウス/大熊商会/バックボーン/プリンス商会/エビス/オゾンロックス/エドハーディ/フルカウント/ザ・リアルマッコイズ/ハリウッドランチマーケットなど