変化とスピード感のある時代に
楽しかった学生時代が終わり、社会人として新たにスタートする方に、最初に意識しておいたほうがよい事をご紹介します。
特に3年間という期間が非常に重要と言われています。3年が長いかどうかは人それぞれですが、転職活動や社会人として一定の独り立ちの時期として、節目になる時期であると言われています。社会環境の変化が激しく、物事のサイクルが非常に速い時代に差し掛かっていると言えるでしょうが、この一定期間に対する価値や考え方はまだまだ変わらない部分が多いと思います。
自分の仕事と業界の知識をいち早く身に着けること
最も重要なことは、自分が関わる仕事や業界についていち早く覚えるという事です。これに尽きます。
要因は2つ。
◆社内的に有利
3年あればある程度の業界内のルールや知識を学ぶことはできるかと思います。会社によって求められる成長スピードは様々ですが、知識の吸収や成熟度はもちろんのこと、新入社員については何よりも学んでいる「姿勢」という部分を様々な人は見ています。先輩、下手をすると自分の父親・母親の年齢くらいを社会で過ごしている上司の方からすれば、配属された新人の特徴は一目瞭然なのです。
言い換えれば、様々な人を育てたり、見てきた経験値があるため、「人に対する評価の判断が早い」と言えると思います。
自分の印象、ここが非常に大事なのです。「○○は器用だが真面目さがない」「○○は意外と頑張って真面目に取り組んでいる」というような新人や新しく入った人に対する影の寸評会はどこの会社でも行われていると言っていいでしょう。
学生時代のように何でも言ってくれる友人がいればいいですが、基本的に大人は黙っているので、問題点に気付けない人も少なくありません。
逆にかかわりの少ない他部署のメンバーや上層部は、噂話を耳にしたときに鵜呑みにしてしまう部分や、そこで色眼鏡を付けて見てしまうようになったりします。第一印象と、その後の数か月が非常に重要となります。周りの評価や印象を変えるのは簡単ではありません。
特に、縦割りの日本的な会社の場合、その印象を挽回するのはなかなか難しくなります。
重要なのは、「仕事をするうえで基本的なルールや知識を覚えること」=先輩の手を借りずに独り立ちできるように努める。という事になります。
ここで学ぶ姿勢をハッキリと示すことが、その後の評価に大きくつながります。積極的な質問や疑問を上司にぶつけていきましょう。聞いたことをどう自分なりに生かしていけるかも重要ですが、姿勢を非常に見られているという事です。
◆これからのキャリアに有利
自分の業界のルールや知識をいち早く覚えることは、今後の自分のキャリアにおいても非常に有利になっていくと思います。
どんな業界でも以下のようなポイントがあると思います。
・業界独特の暗黙の了解
・仕事を進める上でのボトルネックとなる法令や条例
・より業界を改善していけそうなポイントや隙間
・業界内の重要人物、重要企業
就職活動の結果、自分の望む企業や業務内容に就けたかどうかは関係ありません。先輩社員や上司、取引先とのかかわりの中で、こういった知識を得ることは非常に大事です。仕事をしていく上で、どこが本質で重要なのか見極めるヒントがあるからです。
更に、上記のような事柄が、本当に改善できないのか、みんなの思い込みなのではないかと考える事が重要です。人の意見に惑わされず、自分の判断・考えで物事を考え、行動出来るようになりましょう。その結果失敗しても大丈夫なのが新人の特権です。
余計な仕事に時間を使ったり、見当違いな意見で周囲を惑わす大人にならずに済むと思います。大切なのは、何が重要なのかすぐに判断できるビジネスマンになること。
改善点・問題点・キーマンにのみ目を向け、鋭い視点を持つことが出来れば、実績や評価、自信が伴ってきて、よりよいキャリア、年収などの世界が広がってくるかもしれません。もしくは、残業に追われない仕事の仕方が実現出来るかも知れません。
まずは、自分の業務範囲内をキッチリと理解すること、そしてその姿勢を評価してもらうようにアピール(元気よく)することがとても重要だと思います。
参考になれば幸いです。