【数百万の差も出る】覚えておきたい税金のこと。サラリーマンと個人事業主の違い

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サラリーマンと個人事業主の税金の違い

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一見難しそうな税金の話ですが、そんなことはありません。基本的な仕組みを覚えておけば単純な事だとわかると思います。

昨今、サラリーマンを辞めて独立する人が増えています。SNSやIT技術の発達で個人でも十分企業と対等にビジネスが出来るようになってきました。今回は、将来的に独立を考えている人も、そうでない方も役に立つ、税金の基本的な仕組みをご紹介します。

前提として、企業に勤めている人をサラリーマン、企業に属さず個人で働き、なおかつ法人化していない人を個人事業主と定義します。

 

両者の税金の仕組み

個人事業主

①売り上げー経費=所得

②所得ー各種所得控除=課税所得

③課税所得×税率=所得税

 

③の所得税が、実際に払う税金の金額となります。

 

サラリーマン

①額面の給与収入(年収)ー給与所得控除=給与所得

②給与所得ー各種所得控除=課税所得

③課税所得×税率=所得税

 

同じく③の所得税が実際に払う税金です。

 

一見、ほとんど同じに見えますが、②の課税所得(税金がかかる所得)をいかに減らすかがカギとなります。この②の減らし方によって、支払う税金額が変わり、同じ収入でも使えるお金が変わってくるのです。これを経費を増やすと言います。

〇〇控除など、一見小難しい用語が並びますが、シンプルに「経費を増やし、課税所得を減らす」と考えましょう。

 

個人事業主の方が自由に経費を増やせる

サラリーマンの場合、税金を減らすための対策方法はいくつかあります(サラリーマンの節税)が、個人事業主の方が裁量が大きいのです。

 

所得税の税率の表を見ながら説明してみましょう。

所得税早見表
出典:https://www.calq.jp

この表を見ながら、経費を増やし課税所得を減らす仕組みをご説明します。

 

まず、個人事業主、サラリーマンともに課税所得(収入)が400万円の場合。税率は20%で、控除額は42万7500円だから、

400万円×20%-42万7500円=37万2500円。この37万2500円が収める所得税になります。(年間)

サラリーマンの場合、何もしていなければこの37万円が自動的に国に徴収されます。しかし個人事業主の場合、仕事をするのに必要な道具として、様々なものが経費で落ちます。会社のようにデスクやパソコンなどは支給されないですからね。

 

個人事業主の場合

400万円の収入に対して、欲しかった最新型のmacを買いました。更にmac用の各種ソフトと、データ保存用のハードディスクなども買って、計30万円。更に自宅で仕事をしているため、家賃10万円のうち、寝室分の面積を引いて、6万円を経費で申請し、通りました。

 

この場合、収める所得税は以下のように変わります。

400万円-30万円-6万円×20%-42万7500円=30万500円

 

サラリーマンと個人事業主で、同じ収入額にも関わらず収める税金に7万4500円の差が出来ました。更に、住民税は所得の10%で計算されるので、サラリーマンは40万円(年間)、個人事業主は36万4千円と、3万6千円の差が出ます。健康保険も安くなりますが計算方法が複雑なのでここでは省きます。

 

◆サラリーマンと個人事業主の支払う税金

上記の例で、年間11万1500円もサラリーマンは税金を多く払っていることになります。更に個人事業主の方は家賃も安くなり、最新型のパソコンまで手に入っています。

えらい差が出ますよね。

サラリーマンと違い、好きな機材を選び、それが認められて仕事に生かせている訳ですから、スキルの差も将来的には出てきそうです。もちろん、不安定な側面のある個人事業ですが、サラリーマンも必ずしも安泰とは言えません。

 

また、経費は他にも交通費や食事代、書籍代などにも適用されるし、お土産代や消耗品、ホテル代なども含まれる。もっと経費を増やすことは可能で、収入によっては数百万以上の差が出るのです。よくない話ですが、ほとんどを経費にして所得税を払わないことも可能と言えば可能です。

 

もちろん、サラリーマンの方も副業を行えば立派な個人事業主としての一面を持つわけですから、本業以外に収入を得て、経費でmacを購入したり本を買っても問題ないのです。時間的な制約がありますが…

 

また、車も仕事で使用すると認められれば経費にすることが出来ます。支払う税額を減らし、そのお金で輸入車でも…なんて夢も広がってしまいそう。この場合、固定資産として分割で経費計上するのですが、それについてはまた詳しく紹介できればと思います。

 

基本的な税金の仕組みはおわかりになったでしょうか??

 

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