本記事では数多くあるアパレルブランドの中でも、日本人の体型に合った服の多い「ドメスティックブランド」を徹底的にご紹介。ジャンル分けに掲載し、通販サイトとともにご紹介。服ブランドが多すぎてよくわからないけど、自分に合った一着を探したいという方、主要ブランドの新作を手早くチェックしたい方の備忘録になれば幸いです。
ドメスティックブランドとは?
domestic(ドメスティック)とは「家庭的、国内・自国に関するさま」を表す英語です。つまりそのままの意味で「日本国内のブランド」を意味します。ドメブラ、ドメと訳される場合もあります。
ファッションブランドの多くはコレクション(ファッションショー)を行いますが、近年では日本国内のブランドでも海外でショーを行う場合も多くなっています。
今回は
・定番人気
・細身&ロック系
・注目株
・ハイファッション
・機能系&アウトドア
・シンプル&ベーシック
・ストリート
・アメカジ
・カジュアル
に分けてご紹介していきます。
人気&定番のドメスティックブランド19選
素材感やシルエットが秀逸、デザインが奇抜過ぎない、価格が高すぎない、そのブランドのアイデンティティが確立されているなど、一般的に選びやすく広い支持を受けているブランド。
REMI RELIEF(レミ レリーフ)
後藤 豊氏がデザイナーを務める「REMIX」と「RELIEF=取り除く」という意味を持つファッションブランド。余計なものを取り除くことでいいものが生まれる、という信念のもと洋服作りを行っている。
洋服に使用する糸から編み立て、加工までこだわり抜き自社で工場を持つことでも知られ、ベーシックながらひと捻り加えられたウェアが人気。肩肘張らずにサラっと格好いい洋服を楽しめるブランドで、年齢を問わず着こなせるアメカジ寄りのウェアを展開。
シャツ類は2万円前後から。刺繍やスタッズなどさりげなく凝った作りです。
LOUNGE LIZARD(ラウンジリザード)
1998年に設立されたドメスティックブランドの代表格。八重樫学、東郷達也、有働幸司3名が立ち上げ、現在ブランドの顔になっているのは八重樫氏。
カジュアルファッションがベースながら作りが細く、身体にフィットするシルエット。特にデニムはかなりスリム。
気取らず、遊びが少なく、あくまでベーシックで合わせやすいのが特徴のため、ファッション初心者からの人気も絶大。
アウター類は3万円台後半から。
MARKAWARE(マーカウェア)
石川俊介氏が2003年に立ち上げたブランド。立ち上げ当初より素材や製造工程まで日本国内で行い、洋服のクオリティを重視したシンプルなウェアを展開。ブランドはマーカウェア(MARKAWARE)とマーカ(marka)の2種類があり、MARKAWARE(マーカウェア)は上質で洗練された大人向けのウェア、マーカ(marka)はよりカジュアルなライン。レトロな60年代~70年代風の服作りがベース。
ATTACHMENT(アタッチメント)
世界的デザイナーである三宅一生氏に従事したデザイナー・熊谷和幸氏によって1999年に設立されたファッションブランド。
ストリートウェア寄りのベーシックなファッションアイテムを縫製・質などに徹底的に拘り作り上げ、海外でも好評を博す。
着心地の良さにも定評があり、レザージャケットは細身ながらとても軽く、柔らかい。
海外向けに展開していたKAZUYUKI KUMAGAI(カズユキ クマガイ)も国内で同時展開中。こちらはやや海外ブランドのようなデザインが意識されています。ベーシックだけどどこかスタイリッシュなウェアをお探しの方に。
AKM(エイケイエム)
大人に向けたラグジュアリー&シルエットの美しいタイトウェアをリリースする2006年設立のブランド。
後述するファッションブランド「wjk」のラグジュアリーラインという位置づけ。ちょっとワルっぽいような、色気の入ったテイストの服作り。アクの強いアイテムも多いので、組み合わせ方に要注意。イタリアンテイストのファッションアイテムが揃う。
価格帯:Tシャツ2万円前後~、ジャケット6万円~、レザージャケット10万円~
wjk(ダブルジェイケイ)
2004年にセレクトショップのバイヤーとして活躍していた橋本淳が立ち上げたブランド。ダメージデニム、タイトなミリタリージャケットやレザージャケットなど、男らしい色気のあるリアルクローズがメインで合わせやすい。細身ながらどこかリラックス感があるなど、上級ラインのAKMと合わせてイタリアの洋服っぽい作り。
JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョン ローレンス サリヴァン)
元プロボクサーという異色の経歴を持つデザイナー・柳川 荒士が2003年にスタートしたファッションブランド。英国で服作りを学んできた背景からブリッティッシュテイストの鎧のように纏うタイトシルエットの服が特徴的。テーラードジャケットのクオリティに格別の人気があり、多くのファッションオタクがドメスティックブランドNO.1と推す。
毎年定番のライダースは15万円前後です。
ETHOSENS(エトセンス)
2003年にエトスというブランドでスタートし、2007年から現在のETHOSENS(エトセンス)というブランド名で展開中。
シルエットや洋服そのものが持つ質感を重視したアイテムが多く、男らしさよりも繊細で中世的な世界観を構築。ファッションオタクを中心にコアな人気を獲得しています。メンズノンノ系が好きな細身の塩顔男子に。
DISCOVERED(ディスカバード)
木村多津也、吉田早苗2名によるファッションブランド。デザインを抑えたベーシックなウェアとオリジナリティあふれるアイテムとの展開のバランスが良く、コーディネートに外しとして入れたり、人とは違ったワンランク上のオシャレな着こなしにチャレンジしたい人におすすめ。
価格もセレクトショップオリジナル商品とそれほど大差がないので手を出しやすい。
KURO(クロ)
2010年にスタートした比較的新しいデニムブランド。
縫製・染色・加工など細部までこだわった「ジャパンメイド」のデニムが人気を博し、国内にとどまらず海外のセレクトショップでも展開され人気を博す。
お値段もそれほど高くないため、デニムを探している人はまずチェックしてみたい。ウェアもデニムに合うベーシックで合わせやすいものばかり。
RING JACKET(リングヂャケット)
1954年に設立された国内随一のスーツ&ドレスウェアファクトリー。ビジネス、冠婚葬祭、デート、会食など、男性の生活に欠かせない「ジャケット」を身体の作りにフィットした芯地や立体的なシルエット、良質な素材によって作り、コストパフォーマンスの高い価格で提供してくれる数少ないブランド。
ジャケットは5万円前後、スーツは9万円前後で展開中。
その他の定番ブランド
UNDERCOVER(アンダーカバー)、FACTOTUM(ファクトタム)、N.HOOLYWOOD(エヌハリウッド)、LAD MUSICIAN(ラッドミュージシャン)、MR.OLIVE(ミスターオリーブ)、MR.GENTLEMAN(ミスタージェントルマン)、Maison MIHARA YASUHIRO(メゾン ミハラヤスヒロ)、nonnative (ノンネイティブ)、JohnUNDERCOVER(ジョンアンダーカバー)
細身&ロック系20選
細身で華奢な体型が多い日本人にもフィットする、タイトめの洋服をリリースするブランド。
レザージャケットやミリタリージャケットなど、男臭さや色気をアピールするような服が多く、定番ブランドに次いで人気のライン。
コーディネートもしやすく安心。
LITHIUM HOMME(リチウム オム)
法政大学を卒業後、ジャーナルスタンダードを経て独立した平松剛が立ち上げた2005年スタートのドメスティックブランド。
ジャニーズ、ロックバンド、俳優など様々な芸能人がドラマ、TV番組、PV、雑誌メディアなどで着用し、2000年代後半にレザージャケットが大ブームに。
クセのないベーシックなアイテムが多いためあらゆるファッションに合わせやすく、XXSからの豊富なサイズ展開のため似合う服がなかなか見つからない細身男子にも最適。価格はアウターが10万円前後~と中・高価格帯。
ato(アトウ)
1993年から続く老舗ドメスティックブランド。細身のレザージャケットやテーラードジャケットが人気の一方、原色系のアウターやパンツ、近未来的なデザインのアウトドアジャケットなど、個性的なアイテムも多数展開。これらをMIXさせるような前衛的なデザインを提案することでも知られています。
ISAMU KATAYAMA BACKLASH(イサム カタヤマ バックラッシュ)
革の品質を追求し、日本製や職人による手作業に拘る1999年設立のドメスティックブランド。
新品時から独特のシワや肉厚感のあるレザージャケットや財布などが人気の他、オーダーのスーツなども提供しています。
レザージャケットは20万円前後と高額。
5351 POUR LES HOMMES(5351プールオム)
アルフレッド・バニスター、デザインワークス、セレクトショップ・アバハウスなどを展開する「アバハウスインターナショナル」が展開するブランド。コンセプトを「ジェントルでエレガントな部分と不良っぽさの共存」とし、ブラックのアウターやダメージジーンズ、ボリュームのあるブーツなどロックテイストなウェアを展開。一時期よりゴテゴテしさもなくなり、一般的に選びやすくなったブランドと言えます。
ripvanwinkle(リップ ヴァン ウィンクル)
ブランドコンセプトを特に設けず、その時代に合わせたスタイリッシュでベーシックなウェアを展開する1997年スタートのブランド。
正統派な男らしいウェアを展開しつつ、ギラギラしない色気を抑えたバランス感覚が人気。
DIET BUTCHER SLIM SKIN(ダイエットブッチャー スリムスキン)
2002年にスタート後、音楽やアート性を取り入れた独創的なファッションアイテムが人気のブランド。展開されるアイテムは流行を追いかけていくようなモードスタイル。エレガントで男らしく、色気のある細身のウェアが揃う。カジュアルなファッションと相性のいいアイテムも多い。
GalaabenD(ガラアーベント)
2004年にスタートしたデザイナー・大川原美樹による女性の視点と感性で作られるメンズファッションブランド。
古き良きクラシックなデザインをソースにしつつ、シルエットやディティールが現代的で合わせやすいアイテムが多い。
かなり細身。
NILøS(ニルズ)
白と黒を基調とした「ネオ・ストリート」を掲げる2015年スタートのブランド。海外でも人気のあるドメスティックブランドJULIUS(ユリウス)を展開する会社が立ち上げ、ややアンダーグラウンドな雰囲気のファッションアイテムが揃う。
その他の細身&ロック系ドメスティックブランド
Magine(マージン)、SHELLAC(シェラック)、Wizzard(ウィザード)、S’exprimer(セクスプリメ)、OURET(オーレット)、NO ID(ノーアイディー)、VAPORIZE(ヴェイパライズ)、kiryuyrik(キリュウキリュウ)、HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)、The Viridi-anne(ザ・ヴィリジアン)、TAKAHIRO MIYASHITA TheSoloIst(タカヒロミヤシタザソロイスト)、Roen(ロエン)