ダウンコート
▪ルーツ、特徴
一般的にナイロン素材の生地の内部にダウンフェザーを詰め、保温性に加えて体から出る汗を放出する特徴を活かした、寒冷地用の作業服として使用されていました。
80年代から日本に普及し、1990年代に原宿や代官山のセレクトショップで丈が長く、より防寒性を高めた商品が発売されたのが普及のきっかけと言われています。
表面がフカフカしている事で見た目がスタイリッシュではない印象が長くありましたが、最近ではファッション性の高い細身の商品が売れ筋の中心となっています。
▪着こなし、購入のポイント
モコモコしすぎると垢抜けない印象になるため、着用時のシルエットをしっかりとチェックしましょう。
真冬でもインナー1枚で事足りる、質のいいダウンフェザーを使用した商品を購入すれば長く愛用できるので、お値段を奮発した商品を購入するのを推奨します。
ウールリッチのダウンコート
重ね着の面倒から解放される高級ダウンはぜひ欲しいもの。サラリーマンの方はスーツとの相性もチェックしながら選ぶと良さそうです。
▼ダウンコートでチェックしたいブランド
Moncler、TATRAS、Traditional Weatherwear、HERNO、MACKINTOSH LONDON、WOOLRICH、STONE ISLAND、CANADA GOOSE
レインコート
▪ルーツ、特徴
1823年にスコットランドの化学者であるチャールズ・マッキントッシュがゴムを使った防水布を発明し、雨の多いロンドンで流行したのが普及のきっかけです。
防水性のあるアウター全般を指す事も多く、トレンチコートやステンカラーコートもレインコートの一種ですが、ポンチョやマウンテンパーカーなどを指す場合が多いです。雨避けのために身頃のポケットにボタンがついているものが主流です。
ナイロン、ポリエステル、ゴアテックスなど防水素材のものが基本。
▪着こなし、購入のポイント
スーツやジャケットなどを雨から保護する役割が多く、一般的にサイズの大きめのものが主流です。レザージャケットやスーツなどを雨から守りたい、アウトドア向けに機能性を重視したい、1枚で都市部で着こなしたい場合など、目的に応じて選びましょう。
▼レインコートでチェックしたいブランド
RAINS、AIGLE 、HUNTER、HELLY HANSEN、Barbour
ジャケットやレザーを保護する役割ならユニクロやアウトドア・プロダクツのものがリーズナブル。
本格仕様であればマッキントッシュは最高級、次いでイーグルやヘリーハンセン、セレクトショップものならデザインと機能性、価格のバランスもGOOD。
防水のコートとしては素材を雨から守る特殊な加工がされた「オイルドジャケット」で有名なバブアーもスーツスタイルに合わせるアウターとして世界的に人気があります。
キルティングジャケット(コート)
▪ルーツ、特徴
表地と裏地の間に薄い綿を入れ、防寒性に優れた「キルト」という素材を使用したジャケットです。
細かく入ったダイヤ型のパターンがデザインの特徴で、古くは古代エジプトから、現在流通しているものはイギリスなどのヨーロッパの寒冷地がルーツとされています。
ダウンほどモコモコせず程よい厚みとクラシック感から、スーツの上に着用することが好まれています。
丈もヒップが隠れる程度のものが主流で、コートとジャケットの中間のようなアイテムです。
▪着こなし、購入のポイント
最近ではツイードなどの温かみのある商品も増えてきました。主にジャケットの上に羽織り紳士的な印象の出るアイテムで、他のコート類ほど丈も長くなくキマりすぎないため、スタイルに自信のない方にもおすすめ。防水性能に優れた商品が多いのも特徴です。
タイドアップスタイル
ネクタイやジャケット、ベストなどかっちりしたアイテムと相性がいいのがキルティングジャケットの特徴です。
▼キルティングジャケットでチェックしたいブランド
Traditional Weatherwear、LAVENHAM
ショップコート・ワークコート
▪ルーツ、特徴
労働者やショップの販売員用のコートを総称し、ワークコート、ショップコートと呼んだりします。
エンジニアコートという名称もあります。その形状は様々ですが、長めのジャケットのようなスタイルが一般的で、ボタンが何個もあるのが特徴です。
仕事着として耐久性を持たせるためのハリがあり、固めの生地のものが一般的ですが、最近ではデザインのみで着心地を重視した薄手の素材のものが多くリリースされています。
Vソーンがありジャケットライクなもの、上までボタンが配置されたステンカラーコートのようなタイプなど、明確なデザインの定義はありません。
▪着こなし、購入のポイント
カジュアルでリラックスしたウェアな印象なので、9分丈のパンツやスラックス、ハーフパンツなどキメすぎない着こなしの方が合うと思います。
ハリや厚みのあるワークテイストが強いアイテムはデニムや紐靴、ブーツなども好相性。
カーハートのダックチョアコート
▼ショップコート・ワークコートでチェックしたいブランド
ガウン
▪ルーツ、特徴
膝あるいは、床に届くような丈の長い衣を指します。バスローブのような寝間着として着用する場合もあれば、儀式など神聖な場で用いられる事もあります。中世のヨーロッパがルーツ。
ウール素材でボタンなどでは留めず、腰ひもを用いているものが一般的。
▪着こなし、購入のポイント
リラックス感がありつつ、中世的な印象になるのがガウンの特徴です。シャツ生地ならカジュアル、ニット素材ならドレッシーな印象になります。
目立つアイテムなので白シャツや無地のTシャツなどと合わせてクリーンに着こなすのがおすすめ。春先や秋向けのアウターです。
チェックのガウン
シャツがそのままロング丈になったようなチェックのガウンは様々なブランドからリリースされています。
サラッと羽織るだけでオシャレな雰囲気が出るのでおすすめ。
まとめ
以上、14種類のコートをご紹介していきました。
ざっくりイメージと着用する季節まとめると以下のようになります。
▪きれいめ
トレンチコート(春先、秋~初冬)
ステンカラーコート(春先、秋~初冬)
チェスターコート(春先、秋~初冬)
ピーコート(春先、秋冬)
▪カジュアル
ダッフルコート(春先、秋冬)
モッズコート(秋冬)
N-3B(秋冬)
ムートンコート(秋冬)
ダウンコート(冬)
ガウン(春、秋口)
キルティングジャケット(夏以外のオールシーズン)
レインコート(オールシーズン)
ランチコート(春先、秋)
ショップコート・ワークコート(春、秋)